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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

月末

2014年11月30日

以前から約束を入れておいてくださった西脇のデザイナーさん、機屋さんがお越し下さいました。地場産業系の機を動かされている機屋さんというのはみなさん、苦労されていると思います。というのも、林与にしても、新しい何かをしないといけないと動いているのは、今のままでは駄目だと思っているからです。

みなさんのヒントになればと思って、社長になってから、この7年ほどにやってきたことなどの一部をお話いたしました。林与のような小さな会社がやってきたことなので、同じような規模の会社さんにとってはよいヒントになるだろうと思うのです。成功話ではないのです。経験談や失敗談のような話のほうが多いです。実際に経験してきたことなので、こうやったらうまくいくというような話ではなく、さまざまなあたらしい経験をしてみるような姿勢で仕事をしているつもりで、新しいことを実際にやってみているみたいな。

結局、人に頼って成功があるのではなく、成功しなくても、まずは自分が経験や失敗を積むということが仕事だと思うのです。実際の作業を自分で出来る人は強く、そういう作業を誰もが出来るものではないでしょう。日本の今の現場なんて昔の恵まれた時代とくらべると経験を積めるチャンスすら少ないともいえます。というのは、昔はたくさんの人がいてたくさん、いろいろなものが流れていたので、普通にしていればいろいろな経験を積めたでしょう。今は、仕事をしていても流れているものの質と量が普通にしていると非常に少なく、また、一つの仕事をするのに非常に時間が掛かります。結局、自分でやらんとなあと思うのです。

来られた皆さんの中に、一人、昨年シャトル織機を一台いれられたとかで、普通のものを織るのが難しいという経験をいわれて、まさにそうでしょう、と思います。何万メートルの布が正しく海外で織られて入ってくるのに、日本で普通のものを正しく織るのが難しいということに取り組む。そんな逆行するようなあたりが面白いなあと思う。


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