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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

滋賀県での麻織物の認識

2014年12月22日

町の広報が回ってきて、目を通すと、地域資源に関する町内の小中学生1500人のアンケートでは、近江でつくられる麻織物を1番とあげた子供はゼロ。毎回、町の広報にも麻織物関連のことが掲載されていながらも、それは分かる気がするのです。私自身、小学校、中学校のときに家の仕事が滋賀県にとっては当時でもすでに希少な存在になっていることを認識していませんでしたし、ましてや、大人でも麻織物の認識がある方というのは少ないものです。

そこには、先生方の認識も少ないと思えますが、でも、そういうのを強要することはまったくよくないことだと思え、仕事をしている本人たち自身が自然な形で続させていくしかないのだろうと思えます。地元で織られた麻織物製品を使っている子供たちというのも非常に少ないのではなかろうかと思います。

今の認識率なんてものを上げるために力を注ぐのは馬鹿げていて、そんなことよりも、元気に仕事が続けられるように自分自身が実際の仕事をこなしていないと駄目だろうと思えます。麻織物に携わっていて自分自身に創造する能力がなければそれまでのことで、そこで、誰かに守ってもらおうみたいな考えに陥ることこそが衰退的な考え方だろうと思えます。

実際に難しいものをつくれる人が残っているのかというと、どこもが同じだろうといえます。この数年でまた、産地でも実際に織っておられたところが数件機場を閉じられて、その理由にしてもよく分かりすぎるくらいに分かるのです。一回一回が乗り越えていけないと続かない仕事だから。特殊な


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