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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

新品

2015年05月06日

今日は連休の最終日、この連休にかなり追いつけた気もする。織機も修理と調整でかなり織り易くなった。織機というのは同じ状態でも糸が異なればうまく織れないことが多いもの。そんなことはどこの織機のマニュアルにも書いていないけども、現場が織機を触ってそれぞれの糸に対応しないといけない。

シャトル織機はもう国内で生産されていないが、レピア織機ももう別注でなければ生産できなくなているという。これは、国内の機屋が少なくなってレピア織機に対する需要がほとんどないということに起因するだろう。

10年ほど前、別の場所のある工場が新しい織機を数台入れたというのが最後に聞いたレピア織機の新古品が動いた珍しい話。海外だと普通にレピア織機でも新品が手に入る。新品が手に入るだけでなく、同じ個体がたくさん流通しているので、メーカーの部品が無くなっても、中古で部品が入手できメンテナンスも容易なのだ。今、日本で新品を入れたら最初はよくても長く使おうとすると苦戦すること多いだろう。

海外のメーカーも7年とかの償却期間で織機や紡績機械を新しく更新するようなスタイル、それが止まるとその会社の存続も危ぶまれるのだ。シャープの亀山モデルなんかもその一例にはまってしまうのかもしれない。繊維関連でも設備投資をし新しい織機を入れたところが廃業を決められるケースも多い。


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