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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ものづくりのセンス

2015年11月01日

たとえばデザイナーがクリエイターではなくセレクターになってしまっていることはよくファッション業界では危惧される。既製服の世界というのは着物の世界と似ていて売れる形がある程度決まっているので、奇抜なものをクリエーションしたところで、商売としての成功につなげることは難しいだろう。

何が起こるのかというと、デザイナーがこだわるものが縫製のディーテイルというよりも、生地で色柄を変えたりして新しい商品を作ったり、使う素材のストーリーを探したりで揺るがない価値を生み出したり、ということが起こる。

デザイナーの才能というのは、一発で正しい形を生み出せるか否か。ものごとがわかってないと、一発で正しい形を生み出すことは難しい。一発で形を生み出せないなら生み出すために何が必要かというと、時間とお金を使って努力するという部分。それがあってこそ永続的な高いモノづくりに繋がるのではないかと思う。

コストをかけることは悪いことのように言われがちだが、悪いことじゃないと思える。



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