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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

2015年11月14日

今朝は朝から雨。今日は土曜日なので比較的落ち着いている。宿題的な仕事の案件の相談事や加工工場に電話して案件を考える。9月末が決算なので、11月末の決算書に絡んで在庫調べなども進める。

今年はリネンの価格が3割ほど上昇をしたので、昨年と比べると、原材料費の比率が高まったように思える。今年は決算前から来春物の準備を始めたので糸などの仕入額が昨年の2.5倍。早くから注文をたくさんいただいてありがたい話なのだが、手持ち糸の在庫が膨らんで、キャッシュフローは良くない。

キャッシュフローをよくすれば糸の確保に不確定な要因が増えるし、納期の件でお客様にまっていただかねばならないことも多い。ほしければすぐに手に入るというものでもなく、シーズンに入ると、糸が手に入らなくなったり、染ができなくなったり、どこかでパンクすると、作りたくても作れないというような状況に陥る。

海外が強いのは、中国にしても日本の金融規模を上回ってしまっていて、バイオーダー生産というような方式はとっていない。日本は繊維業界にもバイオーダー生産の流れが続いて、生産コストで何倍も高くなってそのコスト高のしわ寄せをほかにかぶせることで商売が成り立っている状況。被るところがなくなれば企画自体が進まなくなる。

日本でもSPAが強いのは、計画生産型であること。受注生産型でないことだろう。アパレルの場合、受注生産といっても最終消費者の受注を受けてではなく、お店やバイヤーさんからの受注を受けての洋服の生産でそれが生地の発注につながるので、まだ、その後に店頭での売れる売れないの不透明な要素は残るのは受注生産型でも同じ、それなら、計画生産型を組んだほうが、生産面での効率化は図れる部分がある。

新しい生地を企画するときも、スワッチがみたいからはじまって、着分が必要となり、量産が必要。3回つくる必要があって、アパレルさんやお店のオリジナルものというのはコスト面で成り立ちにくく、テキスタイルメーカーの企画に便乗してもらう形が一番無理がないことが多いが、そういうのが理解してもらえる相手様なのか相手様でないのかで、同じ素材を提供するにしても相手様の要求に応じてコストも大きく変わってくるものだったりする。


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