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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

暖かい風

2015年12月11日

12月に木枯らしでなく、春一番のようなものでもなく、雨の中、梅雨を思わせる暖かい風が吹く。暖かくて体は心地よいのだが、12月にこれでは不気味な気がする。

工場で暖房もなく仕事する分には暖冬は本当にありがたい、人生の今までで一番あったかい日本の冬で、今年だけの特別なことだろうと思う。アパレル業界の冬物の売れ行きは厳しいのではないだろうか、麻は春夏物で冬があたたければ良いということもなく、アパレルさんの秋冬が苦しいと、春夏物の企画が苦しくなるということに繋がる。

秋冬というと春夏物よりも一般的に値段が高い上に、高級なコートやセーターなんかでも、ウールやカシミヤだと在庫にして翌年というのも少し怖い。2月にはもう店頭は春物が並び始めるころ、あと1ヶ月半しかないのだ。

私自身は毎年が同じであるという前提を立てること自体、自然に対する勝手な解釈で、イレギュラーな要素があって、自然というものが成り立つのであろうと思う。これは自然の自然に対することだけでなく、経済なども自然の要因を受け、趣味や流行など人の持っている野生的な要素に左右される。

そういうカプリシャスな要素にどうカプリシャスでなく対応していくかが大事だろうといえ、それはやはり我慢の要素ということで、ほかの人が嫌でやらないことをするから仕事として成り立つということだろう。


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