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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

神戸ファッション美術館 「日本衣装絵巻」展

2015年12月15日

まだ、昨日の朝のことなのだが、今日一日経って、もう遠い昔のように思えるのが、神戸から皆さんが来てくださり、そのあとテキスタイルマルシェの会場の撤収作業をやったこと、その後会社に戻って機械修理。そして朝には加工出し。

今日も年内のアポイントが数件入って3件はお受けして、ほかは年明けにお願いする形、別件で東京に行かないとならない状況も入って工場の中の仕事はどうするのという状況。本気でプロのヘルプ求む状況である。昨日のテキスタイルマルシェの会場でも、ファッション専門学校の先生が起こしになられて、まじめな学生さんで働きたい人いませんかというようなお尋ねもしてみた。

何十年やっている人でも成り立ち難いのがこの世界なので、若い人が飛び込んでも苦労はするだろうと思う。大手のアパレルさんなども多くのところが再編を強いられる。一人の力が大きくないとそういう波に飲まれて終わってしまう。産地の繊維関連でも次々に廃業をしているのが、機を動かしていた会社で、機織の現場を守ることはなかなか難しい。

プレゼントということで昨日、神戸ファッション美術館の方から、神戸ファッション美術館の招待券を何枚かいただいた。今、神戸ファッション美術館では、日本衣装絵巻展を、行われている。卑弥呼の時代からの8つの時代の京都の染色家による復元衣装で、日本の着物の柄をみることができる。1月12日までの開催ということで、ぜひ、一度訪れたい。

古墳時代、奈良時代の衣装は、大陸の影響を受けという表現でつづられているが、織物技術からしても渡来人の徐福の子孫が日本の支配階級を形成したとしか考え難いところがある。中国からすると当時は国境なんてものがなく、日本の地も朝鮮半島も認識は中国の一部であったろう。凝った柄の美観がそうなのだ。そのあと時代を経るごとに、和調の柄に変化していく。呉服という言葉も、中国の中でも、呉の国の出身であるといわれる徐福の影響が強いのではなかろうかと思われる部分。また、宮中行事として天皇が稲作、皇后が機織をされるというのも、宮中のものがそれを技能として日本に持込み伝播したということだろう。


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