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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

織れて良かった

2016年09月15日

今日は朝からシャトル織機を調整。たぶん、道具があれば1時間くらいあれば調整ができると思っていたが、予定通り、部品を移設して、若干の調整を加えて動かし始めると、スムーズに動いて、私が動かすだけでなく、初めて力織機を触るお二人に使い方を教えさせていただく。お二人とも非常に飲み込みが早く、正しく糸も触って確認作業も行える。

私が調整したのは4箇所から5箇所程度。調整を加えるのは勘ではなく、感覚。前回に触ったときにすでにほぼ良いところまでの調整がなされていたけども、それ以上の調整ができない無理があるのを感じる。調整しても織れない気持ち悪さの問題がある。たまたま、その原因が見つかったので、道具さえあれば1時間で動くようにできるだろうと思えた。

たぶん、正解だったのだろう調子よく、元々の織機のタイミングが良いのか、前の方の調節が良いのか、シャトルを叩くタイミングと開口のタイミングとは合っている。スピードを落としても問題なくシャトルがキャッチボールするように飛ぶ。ゆっくりと寸動で動かしても段もできない。悪くない。でも、自分の力で動かされるときに、注意していただくのは、安全。動かすときにシャトルが飛び出る可能性のある範囲に人がいないか。電気が入っている織機を二人で使ったりしていないか。回転部分に髪の毛や携帯ストラップや服の端が巻き込まれたりしないか、など。

目標とされる織物も今の設備の中で生み出せないこともないだろう。この織機たちが動くようになれば、産地での織りが新しく生まれるきっかけになる。新しく産地で織物が生まれていくことは素直に嬉しいので、積極的かつ献身的に乗り越えて目標とされるものを生み出してほしい。そして、自分が作ったものを売って成り立たせる試練を経験し、乗り越える、それこそが仕事の基本、食べていく基本。一台の織機でも、気持ちもって動かしてあげれば、いろいろな色柄を生み出すことは可能であろう。

私自身、どんな織機なのか、動くのかどうか興味があって触らせていただいた。今日の一台にしても調子もよく、十分にいろいろなことができる織機である。仮に一台でも、経本数を増やしたり整経なども色柄くわえればできることは無限大。林与も理想とする、ご飯を食べるように、自分が作りたい織物を産地で生み出してほしい。今日のお二人、吸収力と素質ある。林与でも現場、実質数人なので同じこと。


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