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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

トレンド

2016年11月10日

今日は海外展示会のトレンドの打ち合わせ、コーディネイターとアシスタントの方が午後会社に到着されて、弊社企画とトレンドカラーとのマッチング。今回は、日本のものづくりの深さを全面に打ち出す3年越しの初年度。良い感じであると思うものも選んでカテゴリーに当てはめていただく。自由度も高く、自分の選んだものをカテゴリーに当てはめてもらえるのがありがたい。

今のものづくりよりも、昔のものづくりのほうが布に力があって、それを軽くアパレル向けにあわせていってヨーロッパ生地と同化してしまったのが、ヨーロッパの人から見ると普通に見えてしまう辺りであろう。特殊な技法のもののほかに日本本来の生地の力が海外での提案には必要なのかなあと思えたりする。私自身、海外の展示会でアジアンテイストな世界のものづくりを眺めることもあるが、日本の生地の世界には、ヨーロッパのブランドが求めるような重厚さがあって、それこそヨーロッパのブランドの捜し求める世界なんだろうと勝手に思う傲慢さ、単なる和柄ではなくヨーロッパのテイストも不思議なのだが共通部分も多い。

実際の生産が楽しみである。どうやって作ったのとか、なんでこんなデザインができるのとか、見てもらう人に力強さを感じてもらえるような布に仕上げたい。それが2ヶ月、3ヶ月の間にできるのかは自分次第で、案外いままで、普通はできないことでもできるように流れが味方してくれたことが多い。一番嫌なのは出来上がった布が自分の想定よりも力が感じられず外れてしまうこと、今までは自分が手を使って生まれた布はそれなりに力があって、最終自分自身で満足しているものが多いが、今回はどうなっていくのかが楽しみ。

林与が生み出すときに、不思議だが苦しみの中から生まれたものが評価が高いから、仕事に対する耐性みたいなものなしにはこの仕事を目指すのは難しいと思う。その裏には自分が苦しんでも他の人が幸せになれそれでよいと思える世界観があったりする。そういう価値観になじまないとものを流していくのも無意味かも知れないと思うのは、自分自身残虐なのかと思うけども、同じ価値観が共有されれば布の世界で単なる布という再集計を判断するだけでなく、布を作ること自体に意味を感じる。

定時で働いて新入社員が1000万円の年収なんて搾取でしかないだろうけど、そういうのがかわいそうな世界ってまさにブラック社会にしか思えない。それを求める人がどれだけ人数の死ぬような苦しみを負わせる搾取でなりたっているかを考んがえないのを思うと、自分が食べていけるくらいでも満足することも大事だと思える。結局は、全体のパイというのは決まっていてそれを自分が取るか取らないかの世界、自分が安定を目指してリスク回避すれば他の人が苦しむという当たり前の世界。働いたものが働いたなりに、リスク背負ったものがリスク背負ったなりに、生きられる社会になればよいと思える。既得権益に溺れた人や企業や国というのはすべてを搾取し台無しにするだけで、消えたほうが社会のためである。

お金を稼ぐ能力というのは学力じゃないという基本も認識することが大事だが、ブラック社会だとお金や力を生み出すのがを努力じゃなく学歴や排他性で、それが日本の搾取的なブラック社会の大元を生み出してしまっている。有名大学の教授で大臣経験者の考えが学生みたいで日本経済を滅ぼすとか、当たり前に起こっていてそれを止めない限りは、最弱のアカデミックな経営思想で、海外の実践的な経営者から抜かれるだけ抜かれるよ。日本の頑固一徹が信念もあって誰が何を言おうが一番強いのだが、それを馬鹿みたいに国レベル否定しているのが日本の弱さ。トランプだけでなく、クリントンにでも人間の幸せはカネや名誉じゃないよといえないと駄目だと思える。


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