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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

取材

2016年12月01日

今日は午後から、繊研新聞さんのミラノウニカに関する取材。今回のミラノウニカでは広幅での近江上布柄の展開をテーマとすることをお話しする。

そのほかの時間は現場、シルク麻の経黒の最終のカラーを織る。経白は比較的スムーズに織れたものの、経黒に変わって切れて切れて仕方ない。1時間に2m織るのが難しいという状況。織機を動かしながら、近江上布柄の作成に必要な機材などを作る。昔の柄を復興するのだが、昔の設備を使うでなく、今の設備に対応しながら量産可能なメカニズムとするのがポイント。

捺染設備も、基本、廃液が一切出ないように工夫し、さらに、サンプルから量産までも、狭い幅から広い幅まで対応ができるように考える。自分の考えで新しい織物をつくる設備を作って、自分の力が出し切れるような展開に持ってゆく、何百メートルの量産が進むときにはプリントで外部に依頼するなどの形を取れば悪くない話であろう。

現物での取引や、小ロット生産に徹底的に対応できるような形にポイントを置いて、量産対応も可能とするようなメカニズムを自分の中にまず持つこと。今までの生産というのが外部に依頼して、外部の人もパンクしてしまうようなスケジュールが多かったのと、新しい版などをつくって、試し刷りしていると何十万円のコストとなるがそれを引き受けられるお客さんも少なく、それも解決していかないと仕事が入っても成り立たないことが多いので、根本的に新しいメカニズムを構築し、数百メートルの量産は外にプリントで依頼して生産するような形こそが望ましいであろうと思える。

今年は広幅絣はストールでの展開。ストールだといくらになるのだろうか、1点が百貨店店頭での小売想定では10万円を超える価格となっていくのだろうけども、来年の4月1日以降に販売をスタートとするが、その辺りもいろいろと海外での展示会を通じて最終的な価格なども決めてゆきたい。高すぎて駄目というもありと思えるが、たとえば、一人の人がフルに掛かって、年間に30枚しか作れないものだとすればそのくらいの価格が妥当であろうと思えたり。


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