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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

つなぐ通信VOL16

2017年06月30日

つなぐ通信VOL16近江特集が発行された。ウェブでもクリックしてページをめくって中身も見ることができますのでご覧ください。 http://tsunagu-t.com/pc/backnumber/vol16/index.html#page=1 林与も取材を受けて、なんと今回は表紙にしてもらっている。表紙見ていただくと林与は笑いすぎなんだけど、林与にとっては記念すべきつなぐ通信なのである。取材に来てもらったときにデザイナーの家でみんなですき焼きを食べたことなどは、つなぐ通信のブログに詳しく書いてもらって林与の新しい女性デザイナーも林与のこれからのひとつの特色として取り上げてもらっている。

いつも林与を応援くださっている成田さんが編集長をされているフリーマガジンで、私自身いままでは読ませていただく側だったのが今回は記事にして下さり、取材にもお越しいただいた。2ヶ月ほど前に、すき焼きを食べたのがもうずっと昔のことのようだ。あのときのすき焼きはおいしかって、近江にお越しいただいて近江牛のすき焼きをお腹いっぱい食べていただけたのが、私としてもよかったなあと思えること。近江で一番有名な食べ物のひとつに近江牛が上げられるが、お店で近江牛のロースとビーフを食べられたのが、小さく薄かったそうで、林与も以前、お客さんと近江牛を食べようと彦根のお店で近江牛を食べたらあんまり良くなかった経験と似ている。有名なお店で食べるより、家で食べるほうが安く何倍もおいしくできるのがすき焼きで、楽しんでもらおうと思ったけど、私自身がスタッフの皆さんとくつろげて楽しかったなあ。

食事だけでなく、スタッフの方が女性デザイナーの家に泊まっていただけたことも、これからの林与の元気を感じてもらえたのではないだろうかと思える。過疎化が進む集落で衰退産業といわれる織物の分野で苦労を背負いながらも楽しいことをしているというあたり、苦労をするとうあたりは近江商人の基本の哲学であったりする。質素倹約の中から全国に通用するような良いものを生み出して行くとうのが近江の哲学でものづくりには向いていると思える。自分自身が価値を感じるようなものを作らなければ良いものづくりとはいえないであろう。

価値がいっぱい詰まったという意味では、すき焼きなんかも近江牛や野菜も含めて1万円ほどの材料で6人がお腹いっぱい。すき焼きというのはそもそも農家が鋤の上で肉を焼いたという説があり、林与がつくるようなものが本当の近江というか日本のすき焼きの歴史を引き継いでいる側面があるように思え、すき焼きはこの地域の男の嗜みのひとつだったりするような風潮がある。近江の一番の名物が近江牛で、それを食べる方法の代表格がすき焼きなのにすき焼き屋というのが近江湖東地域にあまり存在せず、それでもすき焼きの文化は庶民のご馳走として引き継がれている。


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