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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

七夕

2017年07月07日

今日は夜出荷のときに日付を書いて、7月7日ということを思い出して、空を見ると星が綺麗な七夕。七夕伝説も徐副伝説と重なる部分があり、八丈島の歴史と重なり、織姫たちこそが日本の織物の始まりの一部を背負っているというあたり。2000年という月日が、それほど昔のことに思えないのは、私が織物をしているからだろう。織物という作業自体、一般の人からすれば昔話だろう。

土踏まずがなぜあるのかという質問をされて、「足が疲れないため」というようなつまらない答えをすると、昔同じ質問に、私が、「神様が人を作るときに肉を節約したかったから」と答えたという。昔は私の頭のなかも今よりも素敵だったんだなあとちょっと今の自分にがっかりだが、土踏まずというネーミングもおしゃれだなあと思える。

織物の世界も技術の部分とファッションセンスっぽい部分ともう一つ、コンスタントな力みたいな部分。その3つが揃ってないとなかなか成り立ちにくいもので、他にも要求されるのが今は企画する人よりも機屋が全体のものづくりを支えるケースが多く。サンプル1点分の生地を用意し、それを再度小ロット生産するということで、デザイナーさんたちのものづくりや企画が成り立つことが多い。生地をデザインするとかの部分よりもサンプル作成や小ロット生産のような成り立たないものどうやって成り立たせるのかという部分を頼まれることが多くそれがものづくりが難しい問題の大きい部分だったりする。

量産された後染生地を使っておられる方が、オリジナルで後染生地を作ろうとされるとそのコストの高さにびっくりされることがある。50m、100mの小ロットで生産すれば、50m、100mで買おうが、数メートルから市販で買える生地よりも何倍も高いというプロの世界の現実。無理はしないほうがデザイナーさんたちのためだったりするので、在庫の生地などで近いイメージのものを使ってもらうという形が増えている。


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