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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

長英座最終日

2017年11月13日

今日は長英座の2回目のロビー展示出展、琴の弦の丸三ハシモトさんと北川織物工場(ファブリカ村)さんの間のブースで、両隣が馴染みの糸編の方で久しぶりの再開で、途中の雑談なども弾む。私も十分おっさんの域だが、糸偏というのは、70歳80歳でも現役というケースが多く、50歳あたりではまだ若い方で、3人ともまだまだ若手として次世代を担う若手なんだろう。

こういう場所に出てくるのも自分がやっている人がPRのために出てくるというのが普通で、こういう場所でやっている姿を認識していただけることが大事なんだろうと思える。近江上布の柄を復刻した広幅のリネンストールはリクエストも多く、現実的な作品あるいは商品として形にしてゆければと思う。

今日も宿題で修正作業を持ち込んで、舞台の最中に修正をする。糸の目とびを直すのだが、インチ70本くらいの織物なので、1ミリに3本程度の黒い糸を模様にあわせて拾ってゆく、顕微鏡で修正するので、1本の糸は150ミクロンから250ミクロンくらいだが、画面では1ミクロンに相当する毛羽まで見える。針が太すぎて厚みがあって扱いにくい。

帰り、南彦根にある手芸のお店TOKAIに寄って針を探す。普通の手芸コーナーでは手に入らない細い針が売っていて、ビーズ刺繍用の針が細くて扱いやすそう。帰って使ってみると糸を針先で裁きやすく、作業がやりやりやすくなった。私自身は、1日中でもこういう作業大丈夫なタイプであることが特殊だとは思う。時間があれば食べる以外ノンリミットで過ごせるだろう。でも、現実は、いろんな仕事に目をかけて動かないと、追ってくるばかり。

お医者さんで頭は優れていても手先が器用とは限らないだろう。ミクロン単位の毛羽を見極めて作業するのは医者の手術と似ているだろう。作業だけなら医者以上に上手にできるかもしれない。



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