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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ババ抜きのババを引くのが仕事

2017年12月19日

繊維関係の社長さんというのは、ババ抜きでババの居場所もわかっていながらババを自ら引いてその世界を作り上げておられる方々なんだなあと思う。ほかの人にはババは引けないからババを引けるものが社長になって世界をつくりあげておられ、その人がいるからその世界が成り立っているのを、テキスタイルマルシェの社長とか、地元の社長とか、取引先の社長とか見てて思う。

逆にいうとババを引けない人は、その道の世界を作り上げることはできず、業界の顔ともなれないのではないかというあたりだろう。意識高い系の職人さんたちが、かっこよい部分だけを自分の仕事にしようとして、ほかのババ的な部分はほかの人の仕事みたいな感覚でいると、仕事の本質にはたどり着かないし、その世界を作り上げることができないのもそこだろう。実際の仕事となるとそこにババがあるからそのババを引くところから始まる。引いたババを自分の手の中でどう解決するかが仕事。

仕事ではババを一生懸命に解決しようとするのに、欲に眩んでババのないところからババを生み出すもある。仕事が面倒だからとかいってやらなかったらババの大量生産につながるし、理想高い系の何もしないもババの解決ができるどころか量産につながるので、目の前のババを受け入れて、ババを引かないババ抜きみたいな理想仕事の話しても駄目だろう。

失敗は成功のもとというが、失敗を経験するも物事の本質をわかるために大事だし、失敗した苦境を自分の力で解決するのも仕事する力という意味では、仕事するために必要な姿勢であり、それができないと自分が仕事しているとはいえない。20年ほど前にある地元の織物の会社の若い社員さんが、その会社の飲み会の席で、その会社も若い人が多く恵まれているなあと思えたのに、会社はこうあるべきだ仕事はこうあるべきだと持論を展開されていたけど、目の前の仕事ひとつが逆に難しいのではないかと思えた。

今回、「ババ抜きのババ」という汚い言葉使っていますが、問題を解決してゆくのが仕事という意味で、私自身仕事に嫌なイメージや悪いイメージはありません。


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