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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

シャトル飛ぶ

2017年12月18日

1ヶ月ぶりに動かすシャトル織機が一台。今回の立ち上げは、エリちゃんがやって変な音がするというので見てほしいということ。動かすと変な音がしたので、油を差すところから。一ヶ月前までは調整を加えて問題なく動いていたのだが、久しぶりなのですべりの悪い箇所があるのだろう。数ヶ月前にシャトルを挟んだりを繰り返す状態だったのを問題のないように調整を加えて安定して織れるようにしたのだが1ヶ月放っておいたことで、それをぶり返したような感じ。

シャトルを叩くのが中途半端だと反対側で叩くタイミングでシャトルが正しい位置になく、遅れて叩いてしまうとシャトルを挟んだり、シャトルが飛んだり。無理に動かすと何百本切れてしまうこともありがちで、縦糸切れを直すだけで1日仕事になる。原因が何なのか、私にとっては油が足りない問題と、ソウコウ枠の高さが若干高い気がするのでそれを下げた。あと、ピッカーを通す金属の2本の棒が汚れていてすべりが悪いので、油のついた布で拭いてきれいな布で乾拭きした。また、ピッカーバンドが消耗して若干長くなってきたので少し短く調整。動かしているうちにだんだんと油も回ってきた感じで、重そうな音もしなくなった。

いろんなところの不具合を取り除いて横糸を交換するだけの仕事に落とし込めると後は楽器が自動演奏するかのように織物が織れてゆく。そうなると織れるのを見ていて楽しいくらいである。少し気がかりだったのは糊が若干甘めであること。レピア織機ではキズになりやすく織れなかったのをシャトル織機で織れるようにして仕事として成り立たせる。問題なく織れなければ、その仕事ができないだけでなく、次の仕事も同じ問題で苦しむことになり仕事を受注することがリスクが高すぎて難しくなる。今の状態でも解決方法があるのが幸いである。


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