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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

いちばん調子悪いと思っていた織機が

2017年12月25日

今、急ぎのリネンを織っていて、シャトル織機の中で動くときに異音がしていてときどきクラッチが離れなくなったり、横糸切れを感知しなかったりで、一番調子が悪かった一台。たまたま、その織機につなぐのが一番早かったのでそこにつないだところ、すごく心配していたのだが、前の仕事でかなり調整を加えたためか、すこぶる調子がよく、スピードを上げて織る。

通常はシャトル織機は1時間に1mから2m織れる程度なのだが、この台は急ぎのために回転をかなり上げてもついてきてくれている。ついているとしか言いようがない。しかし、調子に乗って、高速で織機を動かし続けることはよくない。いろんな部品に負担がかかり、何十年使える織機でも1週間で部品が磨耗してしまうとか、プラスチックのピッカーや革の部品が壊れるとか。また、シャトルも消耗が早くなる。急ぎの仕事だけ急いで元のスピードに戻してあげることが大事。ゆっくりと綺麗なキャッチボールをしているような状態が理想のスピードと考える。

一方、小幅を調子よく織っていた別の織機がなぜかスピードが遅くなる現象。スピードを上げてもシャトルを挟んでしまいそうなくらいに遅いので、インバーターを交換してみるが直らない。その状態で織っているとシャトルに初速が付かずに、シャトルを挟んでしまう現象が何回も起こって、縦糸切れなどで直すのに時間がかかるだけでなく織り上げる織物も品質がよくない。これは限界だろうと根本的な原因を一休さんする。クラッチの入りが甘いことが原因だろうと推測して調整を加える。元の状態に戻った。

ステッキの折れた織機がまだ止まったまま、他にもやらないといけない案件と急ぐ案件があって、後回し。今日も朝10時まで織機を直しながら織っていたので2時間休憩する。


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