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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

暑いけど風が吹いていて

2018年07月23日

今日は日本中が暑い日、だが、外は風が吹いているのでそれほど暑さは感じない。でも、工場の中は風も吹かず、1Fはやや涼しいが、2Fはここ数日は作業していないが、屋根の下なので夏の天気の良い日は相当暑い。脱水症状にならないように十分な水分を取って作業。

1週間ほど前も、阪急うめだ本店10階でのイベントの会期中。暑さを忘れてほとんど1週間ぶっ通しの作業。予定していたことが予定通りいかない背景には、いろんな要因がある。織物をつくるには、糸を割って、整経作業、繋ぐ作業、横糸のカードをつくる作業、織り出し、織る作業。すべてがうまく行かないといけないのだが、一つ一つの作業が、すんなりといけば問題ないが壁にぶつかると、答えが見つからないときも多い。

かといって、答えを見つけられないとそれは仕事としては成り立たないので、プロならば答えを見つけられないといけない。作業が分からないとかは論外だったりする。すべての作業を理解したうえで問題にぶつかり、それを超えて行く。作業を理解するといっても、毎回のことで、最初の1回目から理解できない状態で放っておいて、いつか理解できるとかは無理な話。毎回毎回、自分自身との戦いの部分を乗り越えないと、ものづくりの仕事は前に進まない。

小幅を織っていたシャトル3号台で、綾織を始めたら、問題が発覚。ドビーの2枚目3枚目が調子が悪い。原因を究明するために、ドビーを分解し始める。ドビーの鋳物が割れていて、これを直すのは難しい。16枚のドビーで、8枚分のソウコウ枠がついているだけなので、後ろに送ることで対応する。5枚目から8枚目を綾組織、9枚目10枚目で耳の平組織、15枚目と16枚目でヒガエを取る形。正しいに近い形に直すなら、ドビーの中のシリンダを外して、壊れた2枚目3枚目の部品を使わない13番目14番目に移すとかすればよいのだろうけど、それをやると、ドビーを織機から一度下ろして修理する必要があり大掛かりすぎる。原因は判ったので、その状態を理解してキズを背負った織機をどう使いこなすか。

ソウコウを後ろに動かすとソウコウの高さが高すぎて、シャトルの飛びが悪く、シャトルを挟みそうな雰囲気。ソウコウ枠を下げて、シャトルの飛びを安定させる。シャトルを挟みそうな原因を見誤って、シャトルを叩くのを強くしたりとか他のところを調整してしまうと織機がガタガタになる。正しい原因は一つ、それを見極め正しく調整を加えないとアウト。


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