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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

盆踊り

2018年08月13日

土曜日の晩に仕事していると、盆踊りの音が聞こえてきた。盆踊りというのも、子供たちの地蔵盆と同じ感覚で良いと思う。行政的な無味乾燥な行事になるより、自分達が準備して仕切ってやる行事で良いと思う。

盆踊りの思い出に大学生になった年とその次の年が、運営の年。大学の頃、京都の祇園祭や大阪の天神祭りには憧れても、小さな頃に楽しんだ地元の行事からは気持ちが薄れているものである。

あんまり乗り気でなく参加した盆踊りの準備。一才上のやんちゃ系に憧れているオサム君が会長で、いったときにすごく準備に来たみんなをウェルカムで、自分が一番面倒な役目を背負って、自分の都合で適当に参加している他のものに強制することもなく、協力を求める姿勢でものごとをこなして行く。

見てて人間がはるかに大人なんだわ。車に乗りたくって仕方ない年頃で中古のセリカを20万で手にいれて、ガソリン代がないので他の家の車から抜いてやってるとか。といっても、専業農家を引き継いで10代で憧れじゃないだろう現実を受け止めた人生観。学生なんかよりもはるかに人ができている。

セリカの横に乗っけてくれて、私が楽しめるような田舎の話をしてくれる。学生のようなツンとしたものがなく、自分が他の人に場を用意できるような同世代がいるのに驚いた。暑いなか、作業した後、皆でファミレスいってみんなで1000円ちょっとのセットメニューで、ちょっと贅沢を祭りのお金で食べて、分け隔てなく振る舞う。祭り使うお金だったが、そういう楽しみにも使われ、私的につかいこまれることもなく、節度もあった。

強制もみせずに楽しく参加できるように場を作っておられた。そんなオサム君だったが、私が確か大学の4回生にとき、居眠り運転のトラックに赤信号で止まっているところにを追突されて20代前半でなくなってしまわれた。

やんちゃしてた子が、家業の農業をついで不平も言わないとか不思議だったが、頭じゃない人間関係の世界は、やんちゃだった子のほうが仲間も多いんだろうなあと思った。


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