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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

麻の文字を辿る「魔」

2018年10月24日

麻という言葉を辿ると、どうしても、日本だけに留まらず中語の麻の語源にたどり着く。私自身が興味深かったのは魔法という言葉。仏法という言葉の対語とされ、仏という言葉も仏陀を指し、人に非ずというところから来ているそうではあるが、魔という言葉も、麻の鬼で、鬼も人に非ずの部分をかかえている。鬼もまた仏を抱えているのである。これは当時の中国が、中国以外を蔑んで当て字したところにあるだろうと思う。ブッダを表す仏陀という漢字にしても、当時の中国が国外のものを蔑んだ感がある。これは本当にあまり言われていないことだと思うが、仏教という、人に非ずという当て字、これが人を超えたものを指す意味として、当時、漢字が当てられたとは思えないのである。それは鬼にも仏があったりして、仏教全体というか、印度を、当時の中国が蔑んでいたと思えるのである。

鬼に麻冠が付くのはなぜ、印度の宗教では麻が使われていたからなのであろう。これは大麻に由来するものと思われるのである。日本では大麻を肯定するときに、麻と痲は別という風にいわれるが、印度と中国の関係は密接であり、中国の麻が麻薬効果がなかったとしても、古代の中国は印度という国をよく勉強していて、印度の陶酔効果のある麻の使い方に関しても知っていたと安易に想像できるのである。紀元前221年頃の秦の始皇帝に使えた徐福が印度に留学していたことも、ちょうどそのときにインドはアショカ王の頃で、印度で仏教が芽生えた頃。徐福が、秦の国に印度のもろもろを伝えたものと思われる。人に非ずの仏の文字が当てられたのも、当時の中国の体制を考慮する必要があるだろう。

印度にしても、ヒンドゥから来ており中国が殷の時代に殷奴と名付けたらしい。地名や国名も人々の考えによって変化して行くべきものであろうと思う。当時の中国の指導者はインドをあまりよくない場所であるとイメージしていたと思える。当時の中国の指導者は中語句以外は属国として考えていたので当然ではあろうけど。


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