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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

作業着

2018年12月05日

作業着としてユニクロのボアのパーカーを使っている。もう5年以上になるだろう、ボロボロで限界過ぎて。新しいのを買おうと思ったら、まだ同じものが売っていて3枚買った。着てみると少し素材感が薄くなったか、ベトナム製になっている。ボアの部分も外のファブリックも薄く柔らかく。ちょっと残念、違いの分かる男なのである。なんか今までのより相当軽いが悪くは無い。

私自身こだわりがあったりするので、同じものを使い続けてまた同じものを買って使い続ける。ノートパソコンもそうで、レッツノートの同じタイプを使えなくしては、中古を買って、もう10年近く使っている。誰かが使ったものでもまだ活用ができるので、私のような人間が使えばよいのだと思う。

パソコンに思うのはもう夢がなくなって道具として使うだけになったこと。子供の頃というのはパソコンが新しいものが出ると早くなるだけでなく、新しいことができるようになった。今は、パソコンも性能がアップするだけで、10年前のパソコンでもタイプスピード、返還スピードには十分付いてきてくれるので、なんら問題はない。

私自身、自分の作ったリネンで一番愛用しているのが、ハニカムのタオル。リネンハニカムは今ではどこでも見るようになったけど、10年前に、平織りばっかりだとつまらないので、綾じゃ工夫がないし、4枚ドビーのハニカムをタオル用に織ろうと思って作ったのがきっかけで、数日で出来上がった。それが今もリネンのハニカム織として残っている。

先日、ある社長さんと話したときに、その方もあと10年で何ができるのかを考えておられた、私の場合にはあと20年で何ができるのか。やりたいことはいっぱいあるし、20年というのは詰め込めば10年で一人の仕事の一生分くらいはできるだろうから、まだまだ、新卒に戻ってくたびれるまでやって2回できるということになる。

最新じゃな古いものばかりに包まれて自分の世界を作り上げて行く、でも、私自身は職人的ではないのである。職人というのはながら仕事で考えずん仕事しているような感じで、私の場合には結構確認ばかりで考えて考えて作業しているから。その分失敗が少ないからなんとか生き残れているのだろう。

この仕事は難しいなあと思うのは、一回で確実に答えを出していかないといけないこと。企画が始まったらそれをなんとしても形にしないと、途中問題が起こってもなんとか乗り越えないととうあたり、違和感を感じることで誰かが織機を触ってしまったのに気がつくとかで、原因が分かるとか、織機の音が微妙にずれているとか、糸に違和感を感じるとか、で救われてることが多い。

コンピュータが使えることは織物にとっては良いことなのである。もともと織機の原理からコンピュータも生まれているので、織物と追うのはコンピュータが計算した計算結果が出力されたようなものなのである。ドビーカードはプログラミングと同じだし。若い頃にプログラマーの現場にも少しいたので、コンピュータの仕事も織物の仕事も本質は似てるなあと思うところがある。


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