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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

なかなか難しい

2019年03月05日

縦糸の糊がうまく付かなくてとか横糸の色が加工すると薄くなってとか、予期せぬ問題がいろいろと起こってベストは尽くしていてもなかなかうまくは行き難い。数メートル織るのにも2週間とかときには1ヶ月とか掛けていたりがある。普通だと1日2日で諦めてその仕事は無理だと判断するんだろうけど、織れると信じて織機を調整する。

これが本当は良くない話で、動いていた織機に糸の問題で調整を掛けるので、織機の調整としては逆に良くないことが起こりやすい。私の場合には、調整した箇所というのは覚えていて、最初の状態に戻せるように考えてはいるが、10数箇所の織機の調整を加えるとそれをまた元に戻すのは相当の労力が必要であったりする。厚い物、薄いものでは織機の調整が異なってくる。

その理由は、前の巻取りと後ろの送り出しのバランスが、厚いものの場合には後ろの送り出しを沢山送らないといけない、ほかにも、厚いものを織る場合には、密度を上げるためにテンションを張らないといけない煽りを少なくする必要もあったり開口を広くする必要があったり開口のタイミングを変えたり、一日中の調整が30cmもまともに織れないままに1週間、2週間つづく、織機をみているようだけど、実際に見るのは糸。

職人さんが麻織物を織れなくなっているのは糸を見ることができないからだろうと思う。親戚のおじさんにしても何十年も仕事をしてきたけども糸の苦しいよみたいな声は聞こえなかったのかもしれない。私自身は、整経という作業を麻を整経させたら日本一、世界一くらいに自称であるがしてきたので、糸一本のテンションの加減も一瞬で感覚で相対的にだけではなく絶対的にも伝わってくるのでそれが麻織物を織るためにも役立っている。大丈夫かの絶対的な感覚が必要で、それは経験でしか生まれないものだと思う。

修羅の道ではあるけど、本麻で総先染めアパレル向けに織れる会社として残れればと願っている、それが林与のデスマッチにつながるのかも知れないけれど。やってみれれば本望で、それに付いてきてくださるお客様と仕事したいなあと思っているばかり、昨日もコンバーターさんを軽く見る話をして喧嘩になっても、一日に数時間でカバー範囲を織物全体に広げて糸から製品まで最後お客さんが買ってもらって喜んでもらえるところまで、うまくいくように動きたいと思うところも多いのであるが、本当になかなか難しいことも一つの問題で起こりうるのは十分承知で出来る限りの思いで動いている。


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