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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

繊維業界の旧体質が成り立ちにくいあたり

2019年08月20日

今は商社や問屋さん向けの卸は少なくなっているが、根本的に仕事をしてくれる商社や問屋さんだとよいが、先方の無理ばかりを安請け合いして機屋に解決を求めるタイプのところだと、大手SPAや海外企業のほうがしっかりとした全体のビジョンがあって、言ってることとやっていることが整合していることは多い。

多い問題の一つが、自分が発注の約束もしないのにこちらにはいろんなことを約束させるようなタイプのところとは早めに手を切ったほうが、他力本願的な要素を消すことができるので成り立ちやすいのである。一般的には、自分が相手には約束させて自分が約束しないタイプのところが多いので、話は半分くらいで相手の覚悟に合わせてこちらも動いていくというのがバランスの取れた対応だろうといえる。

久しぶりに問屋さんとの話があっても、どうして最初からそういう無理な流れに無理としてしまうのかと思うことが多い、問屋さん自体が食べてゆくのが難しい部分が大きいのだろうけども、リスク回避ばかりしているから、仕事が2度手間、3度手間で、1回で思い切ってやればよいことでも、2回3回の時間と手間をかけてやってしまうほど、最初からその問屋さんの仕事は成り立たないスタイル。注文が入っても50m、100mのものを最初からサンプルまで作ってやるというのは、発注した人がちゃんと費用を負担できればよいけども、実際に作業にかかる費用負担も考えていないことが多く、最初から働いてやればマイナスの企画。そういう企画をもってくる問屋さんというのが多いのが今の繊維業界の実情。また、織る前の糸代にもならない値段の生地を探しているという業者さんも多いが、そういうところがこだわりのものづくりを謳っておられるケースも見受けられるが、日本の繊維業界が疲弊する要因の一つだったりする。

問屋さんに、いやなら自分で売ればよいといわれたことがあって、義理人情でその人を通していたところがあったのから解放されて、やはりそういうことをいう人に対しては筋立ては必要なく、一般のお客さんも含めて大勢のうちの一人という特別意識は早めになくして普通の対応で対応する流れにもっていったほうが良いだろう。

作業をすればしっかりとそれに見合った費用を考えているところと仕事をしてゆかないとやればやるほどそういう業者さんと仕事すれば負担だけが大きくなる。ダメもとでの企画を立ててもよいとは思うが、企画した人がしっかりと駄目なときの費用負担できないと無理だろう。自分がリスクを背負えば本当の企画を立てる意味も分かるかと思う。


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