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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

一日作業

2019年12月08日

今日は日曜日、土曜日と日曜日はゆっくりと作業ができるので週末の作業というのは幸せ。先日、70歳を超えられた機料屋さんが久々にみえられたが、なかなかどこも機業というのは難しいようで、林与はまだ、仕事が常に何か月か先まで手一杯で続いているだけありがたい状況。しかしながら、試作などで生産が止まったり、新しいものにチャレンジすると量産が苦戦したり、今までは普通に織れていたものが外部要因により織れなくなったり織りにくかったりと、仕事していても1日や1週間、ときには1か月が問題ばかりが残って織ればマイナスで織らずに調整などで消えてしまうことがある。

企画というものはそういう裏があって成り立っているだけのことで、そういう裏を無視してしまうと企画する人の力の足りなさ、実際に仕事の注文を受けても、まずは相手に信用を与えるところからなのだけど、相手が信用枠の設定みたいな話。商売の基本から難しくて、そういうところは最後やっぱり、何年も出来上がった生地を引き取らないとかもある。繊維ニュースなどでも社長がサンプルは自社で費用負担とか言われているところもあるけど、サンプルコストすら請求せず、林与の自社規格でサンプルを開発して、契約があっても買取しないとかで、じゃあ自分で売りますからと売ってなくなると、電話が来て、なんで売ったんですかで、お前が売ってもよいといったからと日本の大手生地商社の情けない話。覚悟ない子供相手に仕事は無理。

納期を急がせて、そのあと2年も買取待って、いつかうか分かりませんとか。その生地にしても、ものづくりへのこだわりのブランド向けだけど、あまりにひどいものづくりの考え方。その商社とものづくりへのこだわりのブランドが取引していると、注文したものを買わないというレベルで、ものづくりすら成り立たなく、金融面でも商社機能を放棄して林与が相手するのも無理。同じく繊維関係の大手商社も同じような商売で現在問題が膨れあがって日本の繊維業界の諸悪の根源。他にも日本の商社の好調なところは、海外から生地を輸入して日本で売って、日本の高級生地を海外に売ってのところがあるけど、日本の百貨店で売る生地もそこの会社はすべて日本製という謳いだったり。それが日本の繊維業界の元気な秘訣というのが悲しい日本の繊維業界の現実。アイリッシュリネンと同じ話。


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