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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

こだわり

2010年05月07日

今日は、朝一番でお客様が来られましてお昼も忘れてリネンの話になっておりました。皆さんが海外生産やそれと競うようなものづくりに徹しておられる中で、大手さんで、私よりも若い世代の方が生地へのこだわりを持っておられるというのが私にとっても新鮮でした。今日はほかにも生地を販売されている方からのお問い合わせがあり糸や染の原産地に関してでした。リネンに関して、中国紡績糸ということをお話しますと、がっかりされるようなところがあるのですが、リネンに関しての本当の情報などがまだまだ適切に販売されている方ですらも伝わっていないというのが感じられました。

中国産生地や中国紡績糸使用(あるいはアフリカ大陸紡績糸)のものなどがほとんどのケースで、フランスリネンとかベルギーリネンと謳われ出回ってしまっておりますので、消費者だけでなく、生地を販売されている方にも糸の産地に対しての誤認を与えるようです。リネンに関しての適切な情報が消費者だけでなく生地を販売されている方にも一般に伝わってはいないのが不思議です。

産地や歴史というものがどこまで重みがあるかといえば、国産テキスタイルでも安く上げようとすれば海外の安価なリネンと中身まで同じレベルのものになってしまいます。買われる側が気が付かれにくい目に見えない中身の基本的な品質を常に保とうとすると目に見えない部分で、ものづくりする側がお使いいただく方のためにどこまでこだわれるかという問題になってきます。

林与の布をこのサイトで買っていただくと、林与のロゴラベルをお付けしています。そのラベルがかっこいいからとかかっこ悪いとかではなく、林与の布つくりの裏には、日本の麻織を守っていくために、特殊なリネンの世界をクリエーションしたり、本麻の品位を守ろうとする姿勢があったりします。そのラベルをお配りすることで、その布が「林与」が手がけたものであるということを証明するだけでなく、林与自身が麻布作りにこだわらなければならないことを皆様にお約束する意味も含んでいます。


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