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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

蒸し暑く

2020年06月03日

かなり、ジメジメとした蒸し暑さ、雨も降りそうで降らない感じの1日。夏が来た感じで、ショートパンツで仕事。問題は、蚊の存在。動いているときはよいけども、デスクワークすると、噛まれて余計に体中が熱くなる。去年の蚊取り線香が残っているだろうと探すと、50巻きのうち10巻きも使っていない。マッチがどこにあるのか、最近はマッチを使った覚えもなく、もしかすると去年蚊取り線香をつけたときのが残っているかもと探すとそのまま残っていて、まだ、火が付いた。

蚊取り線香はカンのなかに40巻き残っているけども、蚊取り線香のケースがないので、仕方なく、代用になるものはないかと、まだ食べていない鍋焼きうどんのアルミの鍋。それをそのままだと危ないので、プラスチックのボールにはめ込んで、熱がどこにも伝わらないようにして使う。明日はケースを買いに行こう。もうすでに5か所は足を噛まれて、集中してかゆいのを我慢する。救急箱のなか、ムヒの箱はあるけど、中身がないので、代わりに、マキロンを縫ってみる。すーっとしてないよりはマシ。

蚊取り線香というのは、金鳥のマークが有名だが、あれは、蚊が鶏を嫌うのと菊の成分を嫌うあたりから蚊取り線香がつくられているそうだ。江戸時代から日本では知られている蚊の退治方法。蚊帳というのも昔は、麻で織られた。なぜかというと、粗く織っても麻は毛羽があるので、蚊が入ってこないから。蚊帳というのはエコなものだなあと思う。薬剤を使わないし、窓を開けてすずしい空気を入れ替えることができる。と思いながらも私は蚊帳は使ってはいないあたりは反省点。

近所の方がご家族の方が京都に引っ越しされるので荷物を運ばれるのに軽トラをお貸ししたお礼にビールをいただいた、スタッフの子にも少しおすそ分け、物を頂いたときにはなぜかおすそ分けしたくなるものである。

今日は、工場の中で整経。整経は私にとっては空気のような仕事なのだが、整経もただ必要量を整経するだけならそれほど難しいことでもないのだが、染めた10kgの糸を、必要な整経ための糸を計算して横糸の分を残しながら、ちょうど使い切りたい灯目標があって、チーズワインダーでカウントしてとりあえず整経のところまでは失敗もなく終わった。残った糸を横糸用に固めて、横糸に使う。

織物の作業、もう、日本では過去の仕事の世界だろう。でも、やる気さえあれば2週間ほどで織物の一通りを味わうこともできる。1年もやれば仕事も経験でき熟練者並みになれるだろう。仕事というのはやるかやらないかだけのことだと思う。それの繰り返しでそこで止まるのかさらに前に進むのかの話。その一回が我慢できない人が多いのが織物の仕事、熟練者でも目の前の1回がちゃんと織れなくなるとそこでもう仕事としては難しくなる。それほど難しい仕事ではないが、目の前のことを自分でやり遂げることが必要。出来る人は最初からできるし、できない人は最初からできないみたいな要素がある。

最初の1回を逃げるともうそこで次も同じことを逃げてしまう、素直に受け入れて動ける人というのはどんどんといろんな仕事が広がる。これは大変なのだがそうでないとものごとの全体をみることはできないだろう。全体が見えた時に仕事の意味も変わってくることは多い、私の場合、織物の仕事であっても、他の仕事と共通するような要素が多いなあと思うのである。


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