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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

シャトル織機

2020年07月26日

一日一善じゃないけど、シャトル織機は調子よく動いているといっても、その中の1台が、1日1回くらいは、原因不明に思われる問題が発生したりする。働いている人も何の失敗もしていなくてもそういうことが起きうるので、逆に働く人というのは本当に大事だと思う。

働いている人がいい加減だと、問題が起こったときにそれはその人の失敗であることが多いが、シャトル織機を直すでなく、働いている人の仕事に対する注意を改善したりしないといけないことがあったりするが、私の経験からすると、それは織機を直すよりも難しい問題である。経験が長ければ長いほどそれを直すことは難しいなあと思うのは、林与の仕事嫌いで働かないのが当り前で通してきた身内の問題なんかからしても呪縛。

繊維業界では何十年の経験者というのが経営者であっても通用しないが多い。昔の感覚や経験を引きずりすぎて、それは日本の行政も同じなのかもしれないが、自分たちが食べていけなくなった時や国が他の国よりも苦しくなった時に、初心に戻って働くということが難しいなあと思う。

世の中に頭の優秀な人は多いけども、そういう優秀な人でも実際の問題の答えをひらめくだけでは何の意味もなく、実際に自分が解決して前に進めていける人のほうが役に立つのは当たり前。結果が見えていない人が、何もせずに放置して悪い結果が襲ってくるが、今のコロナの問題でもありがちだろう。専門家が解決できない問題は、現場の素人が解決していかないといけない。それが日本のコロナ対策の一つで、家族を守るためにマスク不足の中、自分の家族のために布マスクをつくる親みたいな存在がやはり日本的だなあと思った。また、マスクゴムが手に入らずストッキングを代用したりとか、まるで私が日頃シャトル織機の部品が手に入らないときに代用を考えるのと同じで、買えば手に入るとかばかりじゃなく使えるものを上手に活用してゆくのも正しい方法の一つだがメンツが立ってしまうとそういうことすらできなくなる。私がマスクゴムプレゼントをするのもマスクゴムが手に入らないで困っている人が少量のゴムでも行き渡ることでマスクがつくれてコロナ対策に繋がると思うから。自分が最初マスクゴムの代用ゴムをマスクゴム不足の時に、なんとか手に入れたが耳当たりがまったくよくなく失敗したことも自分が満足できるマスクゴムが手に入った喜びからプレゼント企画に繋がった。目的は何なのかコロナを防止するためにマスクをつけることでマスクゴムの代用はその目的を達するためには近道。

一般の人々のほうが、マスクは不要といってる専門家以上に解決方法も持っていて行動力もあるのを身に染みて思った。カネがないと動かない動けない行政、カネが動かないと動かない人たち、そこが最初にあると対応も歪んで、問題に対応する力とか、対応するための基盤を作り上げていく力というのは大事だろう。


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