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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

趣味のものづくり

2020年12月02日

仕事とし働くよりも趣味として働いている人のほうがより高度なものづくりに挑戦もできるのかなあと思うところも多い。仕事だと前からの値段が通らないとか、高いものは売れないとか、の話が多く、どうしても値段が下がる様なものづくりが多くなる。

手織りの人たちが趣味の世界で作るものづくりというのは良いものができる。対価を求めないと割り切っているからだろうと思う。一級のクリエイターというのはそういう人たちだろうなあと思えたりもする。たぶん、対価を求め始めたらいきなり質が落ちるだろうなあと思えたりする。

なにか他に食べていく方法を持っていて織物をやっているような人ほど、自身が求めるような布づくりにたどり着けるんじゃあないだろうかと。デザイナーやクリエイターというのは、感性なんてものでやっている人だと問題だらけでまともなものにたどり着けないことが多い。やはり、自分を叩いて叩いた経験をもってものに作り上げる力をもっている人でないと無理なんだろうなあと思う。

繊維の世界もやってない人がやってる人に文句や要求みたいなことばかりが多くなると衰退していくことになる。良いものができて初めて仕事みたいな感覚がないと、働いたから仕事では長続きはしないあたりだろう。私も家族の者に若いころから言われたのがちゃんと仕事しろみたいなことだけども、実際に地道に覚悟も決めて仕事を何でもしているのは私なのだが、先代にしても母親にしても、若いころから作業一つも面倒がって1日のアルバイト未満で文句ばかりでは衰退するのも当たり前だよ、面倒くさがりなジイさんバアさんの世界で、他の人に仕事してもらって仕事だったけのこと。そういうジイさんバアさんほどだらしないことを平気でいってやってるから、繊維に入ってくる若い人たちが仕事にまともな気持ちをもっているのを、大事にしたいなあと思う。そしてそういう林与の家の中の面倒くさいクチジジイクチババアなどうしようもない世界に染まらないように誘導をしていきたい。

林与の家の中だけでなく、林与の親戚筋の商売のおっさんも駄目な人で、どうして田舎の繊維のおっさん連中駄目なんだろうと思う。時代が変わって落ちぶれたなら落ちぶれたで、ちゃんと仕事して立てと思うが、なかなかそれを昔からやってないからできない。そういうのが偉そうに続けていると単なる世間のカモでしかないが、そういうカモが今度は他に集り始めるから、そういうのに引導を渡し制止するのもそういうのの後を背負っている私の役目なんだろうと思う。

繊維を商売として仕事している人というのはそういうあたりで繊維の世界に向かない人が多い。林与も5代前の勘平爺さんは飲んべいで、どうしようもない駄目な爺さんとして親類一同の恥として語られている。そういう駄目な親をもつ貧農だった與次右江門じいさんが、17歳で機織りで近江上布の織元を立ち上げたのが林与の商売としての織物のはじまりだが、同じように酒に飲まれた先代がどうしようもない借金できる甲斐性自慢のまさにカモそのもの話。与一じいさんのころは無借金で財を成し、借金してまで仕事するなと、息子である先代に厳しくいってたのだが、やはり、先代は一代ですべてを失い、さらには信用があるから金が借りられるのだと借金自慢のカモそのもの。他の産地のまともに商売している機屋さんみていて家業を守るというのを大事にしておられうらやましく思うことも多く、他の産地にも似たような話は多くあって、先代のようなタイプのアホな方向に勢いのあって成金的なうぬぼれた経営というのは、全国どこでも時代が変わると当たり前に消えてゆく運命。


今残っている機屋や繊維関係というのは、地道に働いていたり堅実な経営のところが多く、金や名誉欲に溺れない成金タイプじゃないところがほとんどで、切磋琢磨して努力肌で技術では一番みたいなところがほとんど。これは業界は別として日本の永続企業に共通する概念そのもので、国民を欺いてなんぼの政治家や行政のようにうぬぼれないことが大事そのもので、消費者の期待に応えたり、消費者を騙さないことが本当に大事。


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