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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

タータン2日目

2020年12月13日

今日は朝のうちにダークネイビーを整経して巻き終え、残り3柄の経糸の小割作業に入る。大柄の3縦分の糸なので何百本も小割するが、なるべく共有部分などを活用して割る本数を減らす。よる9時半頃まで作業して、明日最終日に向かう。

来週から冷え込むということ、まだ寒さはそれほど厳しくないけども、今年の冬は年内に雪が降り始めるのかなあ。もう12月だから雪が降ってもおかしくないのだけども、それほど寒いと思うほど寒くない今年。

スタッドレスタイヤは4WDの軽バンだけにしか用意していないので、雪が降ると仕事の出荷にしわ寄せが出てしまいそう。雪が降ったら冬ごもりすればよいだろう。4年ほど前の冬は雪がたくさん降って寒くて、そんな中、絣の捺染を年末から初めて年明けまで2週間ひたすらやり続けた。年末年始は毎年特殊な状況だったりする。今年はどんな状況が待ち受けるのか。

織物が盛んな地域というのは基本、雪国である。冬場仕事ができないので織物を織る作業をする。織物というのは南国よりも四季のある国や雪の降る国の方が発達する傾向がある。糸も繊細で緻密な織物が作られるのが雪国。

湖東産地といわれる東近江や愛荘町の地域でも特色があって、旧の能登川地区では座布団系、旧の愛知川地区では着物系の織物が織られ、愛知川を境に、織られる織物に違いがあったのも近江湖東産地の特色のひとつで、能登川地区はほぐし、愛知川地区は絣という、大まかな特色の違いがあった。麻織物の産地なので、プリントは安物とされ都市部でつくられるにとどまった。麻織物とプリントは相性が悪いのを昔の人は良く知っていて、手の込んだ絣織物にするのも、布じゃなく糸を扱う文化が産地の特色で、それが今の時代につながる細番手の先染織物という近江湖東産地の織物の特色的な要素の一つだったりするのである。

林与も先代になって京都大阪の日本のメゾンとともに立ち上がったアパレル問屋さん経由になったが、与一じいさんのころまでは京都大阪の一般の顧客に販売されるお店との直接取引が主体であった。直接布の価値を消費されるお客さんに販売される方に伝えられるメリットというのは無二のものだろうと思う。布の世界では化けることが多いのが普通で、一番謳われる産地なんかも一番化けてしまいやすい要素。

そういう意味の分かる業者さんは産地に出向いて作っているところを確認されるが、意味の分からない業者さんだと林与の特色は何ですかと聞いて、自分で作ってることかなあというとポカーンとされる。製造メーカーが作っているのが当り前だと思っておられるけども、実際には、製造メーカーが自分で作らず、海外や他産地から生地を仕入れて売るが主流の形態になっているのに気も付かれていない。わざわざ産地に来ても、一番大事なところを気にするあたりが抜けているんじゃないのかなあと思う。

観光地にいってもお土産を買うと海外製品だったりが多い。それが日本ではもう普通なのである。道の駅の直売所でも宮崎のピーマンが販売されていたが、全国チェーンのスーパーと同じで後ろで農協さんが動いておられるんだろう。地場産を期待するお客さんや産地でつくっている人たちからすれば違和感がある話である。作る人じゃなく、右から左に商いする人はそういうことはあまり気にしないものである。百貨店やブランドさんでカシミヤ偽装などが起こるのもそのあたりが原因だったりして、産地や素材なんて化かそうと思えばいくらでも化かせるのだから化かさない人から買うということの大事さが必要なんじゃないかと思う。私が糸を買う時もおんなじで、化かそうとする人と、化かさない人の二通りがあって、化かさない人から買うようにしている。


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