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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

奈良

2020年12月25日

今日は、奈良に納品。昨日の岡山納品を途中までもっていく形で、途中から岡山の方に助けてもらったので、かえって寝てから仕事して午後から奈良への納品。奈良への納品後は疲れていたので、奈良で食事して栄養補給。途中疲れて草津で休憩。

限界のときにさらに無理をしすぎるのはよくなく、周りの人に助けてもらえるなら助けてもらうというのが一つの方法で、一人の限界というのは限られているなあと思うのもそのあたり、車で納品するとかの前に、普通に仕事をできる人がいれば納期も問題がないだろうと思うけども、これを織ることができる人というのは私以外にスタッフの女の子だけ。

昨日の夜も、シャトルのステッキの革のバッファベルトが壊れた。それが最初原因だと分からずに少し模索してしまったので、織機の正常な設定を崩してしまう形に。結局、本当の原因がバッファベルトの破損であることに気が付いて、織機の設定をいじったのをすべて元に戻したので、また元の問題ない織機の状態に回復したが、この戻す作業がふつうなかなかできないもので、長年の経験のある職人さんたちを何人も見てきたけど、織機を触るときには原因を探ろうとして織機のコンディションをバラバラにしてしまうことがほとんどである。

織機の調整方法一つが基本的に違うから、私自身がなんとか短時間で修理や調整が可能だったりして、生き残れているあたりがある。スタッフの子も本当に真面目で正直なので聞くと、仮に失敗したことでも正直に話してくれて織機の問題の原因を探すのには織機だけでなく、織機を扱う人も大事な要素。織機は織機だけでなく、織機を動かす人の人間性も織機の調子の良い悪いに大きく関係がしてくる。

経験のある職人さんも何人も接してきたが、織機の調子が悪かった原因を隠したりはぐらかしたりするタイプの人というのは、レベル自体が低いのであるが、なぜかそういうタイプが多く、それは自分だけがその原因を知っていたいというような昔のタイプだろうけど、そういう人と仕事をしていてもうまく行くはずはないのである。

経験のある人に作業のやり方を教えても素直にやってはくれないのが当り前のことで、だから、経験者というのは仕事が難しいのである。素人のほうが素直に物事に取り組めて、言ったことを言ったとおりにやってくれるから仕事がまともに進むという話。経験が長くなれば長くなるほど言うことを聞けなくなるというのが経験を持つものもマイナス。そういうマイナスが、全通や全滅や全体的な品質を上げようとするときの問題につながることが多い。一旦仕事のリズムが経験者モードに陥ると、そこから抜け出すことは難しい話なのである。


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