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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

いろんなことをするときに

2021年03月26日

いろんなことをするときに昔だったら分業みたいのが一つの方法だったとは思う。そういう機屋さんほど今の時代では難しくなってしまっているのが普通。自分の中で仕事が回せないと難しい。また、自分自身が仕事できないと工場の中の分業も難しい。

する作業はいっぱいあっても人はいても、必要な作業をこなせる人がいないような状況というのが、繊維業界にはよくあるパターン。林与の家でも、私以外は作業ができない、先代も作業は難しいタイプだったので、良い時代が終わった後の今の時代には通用がしにくい。

自分が作業をしていないと他の人に作業の仕方を教えることができず、どうしても分業的に仕事をさせてしまうことになる。そこは我流の宝庫であって、我流で考えずに慣れで仕事をするので、新し仕事や他の仕事ができないタイプの人が出来上がってしまうのである。仕事をしてもらおうとすると作業の改善なんかがほんと難しいし、やってほしい作業手順を説明してもその通りにやってもらうのは難しく、まったく違う風にやって同じやんとかいうけど、そのやり方だと失敗しないようなチェック機能が働いていないのが分かってなかったりして、失敗してやり直すとか、さらには、高度な作業にはいつまでも発展しない。

自分の仕事はこれだけみたいな感覚と、その仕事を他の人がやろうとすると手を出すなみたいな感覚が見え始めたら、かなり危うい状況ではないかと思う。全体的な仕事が見えなくなって、個の都合で仕事をしだすことになって、人が多くいても一番必要な作業をできる人がいないとか、人がいても準備してあげないとできないのと、また、それを片付けてあげないとできないというあたり。

若い人がなぜ貴重なのかというと、普通になんでもこなせるから。年配者や経験者というのは、先代もそうだったけど、作業一つでも、ワシがやるのか?みたいなどうしようもない錯覚で仕事に残っていたりするので、なにからなにまでやってくればかりで支える次の世代が大変だったりで、よくある繊維企業の末路みたいなのが残念過ぎて。もっと高度なことを田舎企業でもやり続けていないと駄目なのに、考え方からして次の世代におぶさる様な形。時代が変わると偉そうにしていた人たちが一番できない人になるのを見てきた。地道に仕事をできる人がやっぱり強くて、仕事というのは種を撒いてもうまく行かないことが多くて、10回に2回3回のチャンスを生かす博打的な要素もあるけども、同じことをやっても、人が違えばまったく違う結果で、やっぱり地道に信念を持ってやってる人が強い。

林与のプロジェクトのアイリッシュリネンプロジェクトや、超細番手リネンプロジェクトや、高密度リネンプロジェクト、シャトル織リネンプロジェクト、ストールやキッチンクロス、ハンカチプロジェクトなんかも、先代が亡くなったときに、立ち上げたプロジェクトで、日本の繊維業界が安い物に流れるばかりの2000年以降に、一石を投じ多くの方が賛同くださり皆さんに助けていただいた。

繊維業界でやっていこうとする次の世代の人にそういう重荷的なものは気の毒でしかないけども、経験を積めば自分が苦労すれば、何十年の経験者を1年2年で超えていけるのが繊維業界。知識とか経験の長さじゃなくて、一つの仕事でどれだけの自分の力のインプットができるかが大事だと思う。

今、残念なのは、本麻系、なかなか昔のようには普通にものづくりが難しくなって、そういう問題をクリアしていくような余力すらがどこにもないのも分かるし、クリアできないと量産も難しい話で、昔だと普通にクリアできたことでも余力のない今の時代にはクリアすることが難しい。働く時間が海外よりも短くなって海外のほうがクジラの規模で、日本の小さくなった日本の繊維の現場の仕事も取りに来ていて、日本の繊維業界全般的な流れとしては差し出してしまっているような感もある。

ケアラベル一つ、なんで、厳しく守らされてきた日本の繊維業界が、ヨーロッパ基準に合わせないといけないのか、それは政治力や、海外生産をプロモートするため。自動運転自動車も政治力がなく、すべて基準はアメリカ基準。信念のない政治家の先生たちが、自分可愛さに日本を身売りが続く、法律も身売り的なものが多く、エコの概念すらもが商業的過ぎて一番アカンやん。トランプ、グレタ路線とは違う、日本の昔ながらのエコ路線こそ、本当のエコの概念で、麻織物の価値観も世界共通でそのあたりに通じる。

今日も私は一日、かせをチーズアップする作業。自分がそういう作業をするとチーズアップしてもらう人にも感謝の気持ちが芽生えてくる。私の代りに時間使って仕事してもらっているんだと、やってもらえる限りは仕事があればやってもらいたいなあと思う。

残念なのは、おじいさんが期待しておられた別の二つの業者さんの仕事が消えてしまったこと。最後まで私は頼める分は頼んで、できない分は自分でやればよいと思っているようなところがあって、おじいさんがどうしてもできなくなったときには私がお手伝いして片付けそういうのの心配や迷惑は掛けたくない。商売とかじゃなくて信頼がある。林与のリネンなんかもそういうおじいさんの手でかせからチーズに巻き上がっています。林与がかせ染めにこだわるのもそういうおじいさんの支えがあるから。それは分業かもしれないけども、一生懸命な分業だと助けてもらってありがとうで宜しくお願いしますの世界。


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