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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

本格的に

2021年04月29日

一昨日、昨日と1時間程づつシャトル織機を練習したインターン生が、今日はキッチンクロスの経糸の縦繋ぎも終わり、午後からシャトル織機の本生産の台を動かす。

無謀といえば無謀だけど、本麻の100番手の黒の台。本麻は切れ易く、しかも細番手の黒なので糸が見えない。何十年の経験の職人でも勘を養っていなければ織るのは難しいし、正しく織れる人は少ない織物。何が目的なのかというと、経糸切れの処理の練習をひたすらするのには良い。織物の仕事が何なのかが分かる。

仕事なんてやっているうちに見えてくるものがあって、やらない人にはみえてこないものがある。私自身はそういうあたりが布の価値を生む上でも大事で、よく、特別の布がほしいとか、手間の掛かる世界のモノづくりとかいうけども、普通の糸の切れない織物からすると何十倍は難しい織物。麻織物の中でも、リネンの40番手のオフ白クラスと比べると5倍、10倍難しく、織るのにも時間が掛かると思う。

3か月ほどのインターンの間に、このクラスの織物が普通に織れるようになれれば、一般的な仕事の質としては何十年の職人さんクラスでも難しい織物と分類され努力も伴うので、繊維関係の他の道に進んだとしてもこなしていけることは多いだろう。何十年の経験者が無意識にできることを20代の若い人がすぐに習得してできるくらいでないと、今の時代の繊維の仕事というのはなかなか難しいことだろうなあと思う。

何百本と糸が切れても、淡々とあきらめずにすごい速さで直そうとする行動力みたいなものがあれば、私にはそれがあったりするので、他の人にもそれがあればこの繊維不況の中でもできる仕事というものはいくらでもあったりするので、そういう実際の目の前のことに対して答えを出してゆける行動力を持つことが大事なんだろうと思う。


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