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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

スポーツ

2021年05月28日

スポーツというのは織物とは関係がないように思えたりはするものの、織物にはスポーツ系の人のほうが向くなあと思う。スポーツ系というのは動くことを面倒には思わないから。私の両親にしても、スポーツなんかはしないタイプで、織物作業も面倒がってしまってて商売にはしていたものの難しいタイプである。

繊維の世界でも、昭和のころの飲む付き合いのおっさんぽい商売みたいなのが、昔は主流だったが、今は繊維業界も女性が主役となって若い人が活躍するというのが当り前のイメージ。どちらかというと私もおっさんなのである意味厳しい時代に突入したが、私のお客さまの多くも女性の方がほとんどで担当も若い方が多い。

仕事で私とはぶつかって私とはご縁がなくなる場合も過去には5件程度ではあるけども、そういう方も私とは違う路線であっても、強い覚悟で繊維業界に残って、自分自身の路線で、繊維の業界で仕事を成り立たせて続けていてもらいたいと思っていたりはする。

今の仕事全般にしても、ネットやコンピュータが使えないと、昔でいう読み書きソロバンが出来ないみたいな状態である。自分の中に情報を蓄積して活用できる人と、他の人が情報を蓄積してそれに依存して仕事をしている人とでは大きな差が出来てしまって、正確に経験が生きてくる経験者タイプの人と不確かなので経験が生きてこない初心者タイプの人に分かれる。年配の人というのは慣れで仕事をしていることが多いので、今の時代の多種多様なモノづくりについていくことはなかなか難しいものである。コンピュータなしに書類や電卓での管理でもよいのだけども、先染め織物などは莫大な計算量があったりするので、エクセルなどの表計算ソフトで、ホワットイフアナラシスと呼ばれるような、生産量を変更したら一度に自動に再計算してくれるような方法を活用しないとついてゆくことは難しいだろう。

先代もそれなりに計算は強い方だったけども計算機の世界と、表計算ソフトの世界では、同じ時間でできることの差が大きすぎると思う。その分を実際の作業の時間に使うことができたりと、計算しながら作業を進められるような人材が必要で、自分で計算しながらその計算が合っているのかも作業している途中で間違いに気が付いたりして補正ができたりと、分業だと起こりやすいうっかりミスも少なくなる。

私自身、指図しても、指図を用意する時間もないのでその場でしっかりと確認をすることなく指図をしてしまうことが多く、自分自身が一人で作業している時よりも、他の人に指図をして仕事してもらう時の方が指図ミスは多くなる。本来は作業する人が自分自身でする仕事のデータなどを管理して2回目以降は同じものを同じように作業して作れるようになるのが理想的な職場。そういうのがなかなか難しいのが、人が多くいた昔の分業で成り立つ繊維の現場で、今はそのくらいは最低できないと仕事をしてもらうことも受けることも難しい。決められた時間の中で正しく1回で仕事するというレベルでないと通用しないのは、なかなか厳しい世界である。


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