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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

2021年06月03日

6月に入って、梅雨が明けて夏真っ盛りのような毎日。4月5月の雨、雨、雨が終わったのだろうか。林与の夏の暑さの中での仕事が始まるのかと思うと、夏を喜んでばかりもいられない話ではある。

昨日は染糸が上がって来て、朝におじいさんのところに持っていくと、前に投入した糸を巻いていてくれた。3月には入院をしておられたので元気そうに巻いててくださるのをみて安心する。次からスタッフとインターン生だけでも持って行けるように一緒に乗って、道の駅に寄った後に、天気がよいので近くの依智秦氏古墳群とダムの上にある泉を見に行った。

ダムの周囲を車で走っているときに、周辺の木の上の野生の猿を何度も見かけることがあって、そういうのが新鮮ではあるが、私一人だと見つけられていないだろう。若い二人は簡単にそういうのを見つけるので、やはり私よりもいろんな周りの物事が見えているところがあるような気がする。私の中では車で走っている時にはそこは見る必要のない場所になってるんだろう。

1年以上ぶりに泉に訪れたが、まだそれほど暑くなく平日なので人がいないような状況で、森林の香りに包まれて和める。会社に戻って道の駅で買ったイチゴをみんなで食べて仕事再開。月末出荷の件を優先して対応してしまっていて、出荷や請求書関係が溜まってしまっていたので作業に取り掛かる。

夕方には、フィンランドのデザイナーさんに初めて生地を送るためにEMS発送で、八日市の郵便局。フィンランドには初めて荷物をおくるけども、多分大丈夫だろう、EMSもだんだんと手書きでの発送ができなくなるようである。送料が10mほどで6kgちょっとなのに16000円。重量制で一番安いだろうEMSで16000円なので、サイズ制のFEDEXやDHLだと5万くらいはするだろう。ヨーロッパのブランドが林与の生地で1着のサンプルを作ろうとしても、巻いた10mほどの着分用のサンプル生地代とEMSやFEDEX送料と税金で10万円コースの話になってしまう。こういうのが気軽には日本の生地をヨーロッパのブランドが使えない理由につながってくる。

海外の有名ブランドでも、展示会で探しておられる生地の値段というのは10ドル程度が普通で、20ドルとなるとなかなか難しいゾーン、そういう1m10ドルの生地でも同じように5万とかの送料と関税がかかってしまうと、8万とか9万円。1m10ドルの生地を10m買うのに8万円、9万円払えるのかというと難しい話だろう。構造的な問題があるなあと思う。フランスやイタリアのブランドの場合にはVATコードとか相手が教えてくれないこともあるので、FEDEXやDHLでないと荷物が届かない。フランスやイタリアの郵便は国内でも駄目だといわれているが。

あと、フィンランド向けなのか、ヨーロッパ向けなのかは知らないが、郵便局の職員さんがいうのには、ぼろ布が輸入禁止らしいようで、今の時代の産業廃棄物輸入禁止の流れなのか、ぼろ布に潜む虫などを入国させないためか、理由は定かではないが、そんな規制があるのを、今日初めて知った。


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