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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

そろそろ

2021年06月09日

糸が染まって巻き上がってくるなど糸の準備が終わってそろそろ本格的に何台も織機を動かしだすタイミング。あと1週間もすれば、整経、機替え、縦繋ぎ、織が次から次にという感じに6、7、8月とはなりそう。

コロナ禍というよりもコロナ以前から繊維業界においては仕事がすごく少なくなったみたいな状況で、仕事が埋まっているというのはありがたいことで、自社の企画案件などの優先順位を後回しにするような計画。

目の前のことに全力を注ぎこまないと一つの仕事も解決して前には進んでゆかないので、一瞬一瞬は貴重だなあと思う。昨日も、朝から巻き取りの件で、工場の2Fも夏の暑さを感じるなか1回勝負で失敗すれば、経糸が没になってしまうかしれない巻き取り。前回と同じような設定で荒巻をするも、やや糸が固い感じか、荒巻がふんわりとしてビームへの巻き取り時に食い込みが起こるのを補正。次からは一つ錘を増やして整経することにする。

同じ番手の糸を使っても、生の生成りやオフ白の糸と染めて糊を付けた糸では、整経時に糸が出てくるときの抵抗が全く違って、そういうのは整経時の手で引っ張ったときの重さの感覚で加減をするのだけども、それもある意味本当に怖い話だなあと思ってはいる。重いと思って錘を減らして軽くなりすぎて失敗とか、軽いと思って錘を増やして重すぎてしっぱいとか、うまく行けばそれが正解なのだという割り切りがないと、過去に取ったデータがすべてではない。


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