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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

新疆綿からインド綿へ

2021年08月24日

日本の大手SPAのページから今まで一番に謳っていた新疆綿の文字がすべて消えた。今は、インド綿という文字がちらほらで、やり玉にあがっているオーガニックコットンよりも、インド綿がエシカルに響いている。原産国も中国が消えた。なんかマクドナルドっぽい?コットン製品はすべてオーガニックコットンで謳ってきたのも消費者に伝えずに変更なのか。いままで、詳しくエシカルな活動を騙って来たのに、いきなり隠匿体質に変更では、エシカル面での一貫性がない。

オーガニックコットンが良いコンセプトをもってスタートしているのに、それを高いからリーズナブルなオーガニックコットンをとやったのが、オーガニックコットンに対して高いお金を出したくない大手SPA、それこそがオーガニックコットンの本質を評価しない大手SPAの問題そのものだろうとは思う。

オーガニックコットンがそもそも価値があったのはハンドピックされたからなのだけど、ハンドピックを悪いことのように言って、機械化してしまってオーガニックコットンが増えると、ハンドピックでやってたオーガニックコットンは、マシンピックのオーガニックコットンとの競争に飲まれて消えて行くしかない。

それは日本の繊維業界が、大手SPAによる海外生産で飲まれて消えて行くしかないのと似ている。エシカルでもなんでもなくサステイナブルでもなく、勝ち負け、損得の世界そのもの。数社が繊維業界を独占状態にしてエシカルはないだろうと思う。世界一レベルのものにそれなりの対価も払いたくなく、繊維業界の価値感すらもつぶして独り占めして利益を上げたいというだけのこと。日本の繊維業界のノウハウを海外でアプライしてばかりでなく、本当のノウハウをもっている日本の国内企業と共栄共存の精神を日本の大手SPAも持たないか。それがサステイナブルな精神。安く買っては、普通の勝ち負け重視の商売の世界で、アンサステイナブルに通じる。

今のにわか的な国際認証機関のいい加減な商業主義的な問題を叩いて、繊維の世界で経験を持ったプロたちが正しく導けるくらいでないとオーガニックやエシカルは難しいと思う。ハンドピックするの悪いことじゃないよ、ちゃんとそれにお金払いたくない人たちがオーガニックで儲けようとしているのが、独占したいモサントの問題と同じで駄目なこと。商業オーガニックにもモサントと同じような要素がある。オーガニックに競争を持ち込んでエシカルとかサステイナブルとかでは意味がない。


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