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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

糸の話

2021年08月26日

今日、繊維関連の工場の社長とリネンの糸の話をする機会があって、ある銘柄のリネン糸の品質が落ちてしまったという話をされていて、私が持つのと同じような印象。私自身のリネン糸に対する対策も2重3重に講じてはいるので、その社長も私の考えをよく理解くださる。

リネンの糸の品質は落ちながらも、この10年ほどリネン価格は上がり続けている感じである。日本国内はアパレル関連が良くない状況にあるものの、世界的な注目素材はリネンとかヘンプが1番か2番だろうと思う。地球温暖化の影響とサステイナブルというキーワードの両方に当てはまる素材。トレンド素材で値段が上がるのも仕方ないのかと思える。

一方、国内はコロナの影響があり百貨店やアパレルが苦境で、高級アパレル向けの需要はコロナ前の4分の1あるかないかくらいであろう。仕事がテレワークとなるとワイシャツもジャケットも不要になってきて自宅で普段着で仕事の流れ。冠婚葬祭も自粛ムードであっても小規模。パーティ、祝賀会、慰労会なども自粛で、新しい洋服の必要にはならないのは普通。これがこのあと、最低でも1年から2年は続きそうで、5年なのか10年なのか。

林与の場合は、工場の中に織機だけがあって織機を動かして織っている織物工場ではないので、整経機があったり、チーズワインダーがあったり、糸の在庫があったり、検反機があったり、ミシンも持っていたり、生地の在庫があったりと仕事する要素が織るだけでなく、多種多様な作業を抱えていて、一つの仕事の依頼を受けて織物をつくっていると作業に追われて仕事している間にすぐに1週間1か月1年が経ってしまう。

いろいろとやっているうちにこのコロナも解決するだろうし、また、コロナ以上の新しい問題が世界的に起こっているかもしれない。でも、地道にいろいろとやっていることが大事でいろいろとやっているうちは大きなマイナスはないし、力が衰えることもないだろう。今日お会いした社長さんも織物業ではないけども、その分野でいろいろなことをやっておられ、私が頼んだ仕事も私のリクエストを果たそうといろいろと試してくださって、その分野での第一人者。


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