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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

世襲

2021年09月29日

世襲って、政治なんかをみているとほんと嫌だなあと思える。私自身もまわりからみれば嫌な存在だろうけど、私自身が普通の何倍もの苦労を乗り越えてやっているから、意味があるんだろうと思う。精一杯やって無理なら無理でそれは仕方のないことであろうが、できる無理もせずに普通にしてて周りが面倒見てくれないがおかしいはよくある食べてもいけない話だけど好きじゃない。

繊維の世界で良い時代の人たちからすると、今の時代の一つの作業が無理な話になるだろうけど、それを乗り越えられないと今の日本では繊維の世界で残っていくことも難しいだろう。

林与だけのことじゃなくて、招待もいただきある産地の工場見学をさせていただいたときに、ほんと大変だろうなあと思ったのは一番綺麗にみえる昔ながらの工場で、成り立たせるのが本当に難しいのではないだろうかと、働いておられる人の仕事に対する考え方などからしても思った話。残ってほしいのはそういう綺麗に見える現場なのだけど、仕事に対する考え方からすると本当に残っていくのが難しい話。

林与の先代夫婦、すなわち自分の親も仕事に対してまともに1時間働くのが嫌な人たちで、それをまともに働いたらどうなのかと説教するのが私の役目だったり、本当に自分の親にそういう話は厳しいことだったりする。働き始めた日から親のやってる仕事の糸や規格の計算などは普通に教えてもらわなくても理解できるところから始まってるけど、難しいのが仕事に対する考え方の問題で、やってる親たちが無理できないを無理して支えるのが仕事始めたばかりの次の世代。他の人に、これやっといてあれやっといてで仕事、まともに成り立つも難しいが良い時代の人たちの普通だけど、良い時代じゃなくなったあとの成り立たない繊維の世界。

やっている人たちが成り立っていないは本当に無理な世界で、せめて成り立つようにしないといけないのだけども、それが成り立たない繊維の世界の難しさ。無理をしなくなった日本と無理をしても仕事をこなしていく海外で海外が普通に日本国内の仕事も取ってゆく。できる仕事もできなくなった日本の仕事レベルでこだわりのものづくりをとかは無理な話で、働く人が普通の仕事するも難しくなって、こだわりのものづくりは無理な話そのもの。

世襲で繊維業界をやっていくときに、できることもなんでワシがやらんとあかんでは駄目で、それは駄目な偉そうに一番上にいる感覚の政治家たちに通じる話。やはり超えられない世界を普通にこなしているようなものが上でないと駄目で、仕事量にしても10倍くらいではない差がある話で、成り立たない田舎の商売に落ちるのか、いわゆる世界でも驚くような日本の卓越したようなモノづくりの世界なのかが、共存しているのが日本の繊維産業。自分が仕事をちゃんとする気のないものが寄生して生きてゆけるような業界や時代ではなくなってしまったのを分からないと駄目だよと、自分の親にでも言わないといけない厳しい話だったりする。ちゃんとやってても難しいのに、目の前のできることもちゃんとやらない人たちが生きてゆけるほど甘くはなくなってしまった、日本の今の繊維業界。やる人だけしか残れない普通の話なのだけど、そういうのが通じないのが日本の良い時代の繊維の世界の話で世襲のどうしようもない世界に通じる話。

日本人であろうが海外の人よりも器用でなくなってどうでもよい人ばかりが増えてしまったら、海外よりもまともなものが作れなくなるのは当たり前。日本の繊維業界も海外のものづくりを馬鹿にしていて、いつの間にか海外のものづくりよりもまともにつくるのが難しくなってしまったつける薬もなくなった感のある、地道じゃないゼニゲバ的な風潮があふれすぎ。仕事が面倒とか嫌とかなまともじゃない、昔でいう日本の政治三流的な考え方から改めないと。


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