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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

同じ土俵

2021年10月26日

仕事というのは、みんな同じ土俵に立っているような気がする。ある商社の社長も経験された方が、仕事は部下に教えない、取られるからといっておられた。大きな商社なので、部下に教えると取られてしまうほど、若い部下が意欲があって優秀なんだろうけども。次の人たちを教えることで次の人たちもいろんな経験をして成長してゆくきっかけになるもので、仕事を取られることを怖れているというのも、大きな組織の方らしいなあと思う。社長やってても自分と会社が一体じゃないみたいなあたりが違和感がありすぎる。

その方というのも、商社という環境の中で、いろいろと競争を経験され、自分が組織の中で生き残る手段の一つとして部下に仕事を教えないというような形が一番自分を守るためにはよい方法だと見出されたのであろう。

競争社会というのはそんなもので、経験の長い人も、新人の人も同じ土俵に立ってる感がある。教えてもらうのに慣れた人というのは教えてもらうのが当り前だったりして、仕事というのはできて当たり前みたいなところからの感覚がなく、他の人がやっている仕事を見て覚えていくような姿勢が無かったりする。自分が問題に遭遇したときに、その原因が何なのかを求めないとそういうのを他の人が一生懸命に教えてくれるということは稀だろうと思う。

仕事をしていて、仕事の仕方を教えてくれる人のほうが稀で、普通は、やめとき、さわらんといてとか囲い込もうとする人が多く、現場の経験者の多くはそんなものである。経験が長いと逆に新しいことを覚えてやってもらうことが新人の人よりも難しいとかが普通。私は自分の親でそういうのを本当に多く経験してきたので、何十年の経験者に簡単な仕事してもらうのも、1日の学生のアルバイト人にやってもらうよりも簡単な我慢もできず難しいのは普通だと思っている。

仕事を経験してきた経験者よりも、仕事経験のない若い人を雇いたいとなるのも、新しいことを覚えてやってもらおうとしても、経験者だと従来の経験に固執したり、やったことないから自分はできませんやりませんが多く、仕事経験のない人だと素直に仕事として受け止めて教えたとおりにやろうとしてくれるものである。経験者の場合はそれができなくても業界で長かったりすると自分は仕事できると思っているあたりが難しいんだろうと思う。

なぜ、こういうことをグダグダと書いているのかというと、自戒の念として自分自身が仕事をしているときに、仕事を仕事として素直に考え、前向きに常に取り組んで行くという姿勢が本当に大事だと思う。そのときには自分自身の損得を捨てて働くことが大事で、他の人のために働いてこそ仕事として成り立つのであるという基本を忘れてしまうと駄目なんだろうなあと思う。


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