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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

運動

2021年11月13日

仕事していると体も使うし頭も使う。体を使うのは、シャトルの横糸がなくなれば交換作業、これが2台3台動かしていると、太い糸だと2分毎くらいに作業。糸を巻いて糸を掃除。織れている布が問題がないかを見て回るとか、問題が起こったときにいろいろしてみるとか。

昨日は女の子がシャトルの木管の管を裸にする機械の調子が悪いようで、自分で修理しようと動いてた感じで直すのが難しかったようで、仕事終わりに見てほしいということで見てみる。モーターに掛かっているVベルトが緩いのでモーターをVベルトが張るように少し移動して、あとは、回転している糸を巻き取っている木枠の動きが重いようで、その両側の支えている軸のところに油を注してみる。

全体のバランスが整ったようで、力づよく動き出したが、力強く動きすぎるのももし、無理な負荷が掛かったときにモーターの回転が逃げられないといけないから、モーターの位置を少しVベルトが緩むくらいに戻しておく。

今日は、先染めの糸量などの計算で、糸量を計算するためには縦横につかわれている糸の本数をすべて計算しないといけないのだが、これがなかなか時間の掛かる作業。以前のリピートの仕事も含まれているのだけども、その時の仕事は当時の働いていた人の書いた記録を確認しながらなのだが、微妙に残っている当時のサンプルと本数が違ったりして、すべての本数を数え直す作業。

単純に、理論上の重さを計算しても駄目で、原糸での4%のロスとか、染の時のロスやチーズアップの時のロス、整経のときのロス、織るときの前後のロス、経糸が織れて縮むロス、織キズのロス、加工のロスなどを加味すると、難度の高い多色の先染めだと4割程度余分に染めることになる。織ってみないと厳密な縮み律やキズのロスなんて分からないし、途中で糸を巻き損ねるだけでも2割とかの余分では足りなくなる可能性は高い。多色の場合、1色の糸が足りなくなると他の糸が使われずに残ることになり、大きなロスが生まれる。

私は指図書なんかも最初から書けるので指図書を理解するなどは容易なことなのだけども、現場の人というのは指図書を理解できないことのほうが多いもので、そういう人が仕事をするときには間違いも起こりやすい。職人的な仕事というのは用意された材料を指図なしに慣れで仕事するみたいなところがあって、普段と違うやり方などが含まれたりすると、もうそれだけでやってみれば簡単なのだけどやるまえから説明を聞いただけで、できないとなることも多い。


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