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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

視力

2022年02月23日

私がまだ織物に向いているのは視力的なこと、眼鏡を掛けずに糸が通せたりする。同じ年代の人たちが難しくなっているあたりのことを20代の人と同じ以上に普通にできるからまだ仕事をスムーズに動かせる。視力が落ちた時には織物を作ることは難しくなるだろう、今は1本の糸を筬に通すのも10秒もかからないけども、いずれ何度通しても正しく通せないときが来るだろう。糸もいろいろと持っているので今のうちに難しそうな織物は織っておこうと思う。

麻の細番手の高度な織物というのは将来作るのは難しくなるだろう。温暖化が進めばフラックスにとっては天候不順ということで育ちにくくなるだろう。2006年かはヨーロッパが長雨で最悪の年があって、そのあと、2008年ころに1年だけ、フラックスの作柄がむちゃくちゃ良い年があった、あれからもう14年にもなるが、あのとき以上には良いなあと思う年はない。そういう年は、糸も素晴らしく価格も少し安く、麻機屋にとっては最高の年。

今は、他産地でもリネンはいろんなところで織られるようになった、綿の産地もウールの産地もレーヨンの産地もリネンを織るというのが普通になって来た。特に横糸にリネンを織るのは良く効く話。まだ、縦横リネンを織ることに関しては林与は強みがあると思う。あとラミーに関しても、細番手を織るのが難しくはなってきているが、なんとか残していきたいとは思っている。

麻織物には繊細さと根気強さと、体力も必要だったりで、なかなか大変だなあと思う。それほど高度な計算ではないけども四則演算使って、糸量を計算したり、分割する糸のカウントを計算したりできないと駄目だし、寒さ暑さにも耐えられないと駄目だし、誰がこういう仕事を進んでやりたいと思うのかというとなかなか難しいだろうなあと思う。

私も、高校の体育の授業で、宝が池1.5kmを1週したら、1番でゴールしたけど、私は脈拍が1分218回とかで、他の人たちは1分130回もないのにびっくりした。他の人って私よりも体の性能がよいんだなあと。脈拍が高すぎて、1番だったのに評価が低かった。脈拍の一番低い人が、評価が高いという競技だったようである。普通の人の2倍くらいまでマックスの脈拍が上がるというのも不思議な体質で、長生きはできないだろう。


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