for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

6台

2022年02月25日

先日1台の放置してあった台をようやく立ち上げることが出来て、6台が綺麗に動く形に。1台でも一番追われている仕事がうまく進まないときには、動かせる台も全部止めてしまうので、仕事というのは怖い。7台目も立ち上げ中だがそちらは試作なので検証が必要なのでこれもまた他の台を全部止めて慎重な作業が必要。

6台目の立ち上げの時も着れた糸をすべて直して機替えして機を繋ぎ変えるだけで数日の作業。整経も含むと1週間掛かり。織り始めても左耳の糸が切れ易く、切れた糸が経糸切れを起こして耳の部分がうまく織れず崩れ最初の10mほど織ったものはそれが頻繁に起きてしまっていて使えない。原因が何なのか、アゼ棒を入れてみたり、コマにしたりと試す。織っても数メートルで大きな傷、加工に出すと加工工場が迷惑するので、本格的な対策が必要で、そこで1日ロスして耳糸切れの問題を解消。

ようやく今朝から6台がスムーズに織れるようになって、一人で6台を動かす。気持ちよく6台が何事もなかったように動く、シャトル5台と1台はレピア。糸を巻いたりもしながらもまだ余裕があるので、7台目の立ち上げ作業をぼちぼちと。織るだけの仕事というのは本当は織物の織の中では一番の単純な作業で、織れるまでの準備作業や織機の調整などが大変な部分。一台一台の織機で、問題のない布をどれだけ綺麗にたくさんおるか、織ってもキズが多ければ仕事としてはゼロでもなく、マイナスでやらないほうがましというのもこの仕事の厳しさ。後でなるべく修理する必要が無いように織る。

今日は久しぶりに6台が綺麗に動いて、それでも、林与の中にある織機は30台くらいはあるのでほんの一部。それぞれの織機の機の規格が異なっているシャトル織機の場合に、個体差が激しいのでこの台は、厚織専用とか決めて割り当ててあるものもある。同じものをずーっと織り続ける仕事だと大量に生産もできるけども、いろいろなものを織らないといけないとその準備作業の時間が織るよりも掛かる場合も多い、準備作業は並行してはできず、ほかの織機も動かせる場合には動かすが、その仕事が急ぎの場合には動かせない。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内