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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ウクライナ

2022年02月26日

私は地理は苦手で国名や歴史などがあまりよく理解できていない。今回のロシアのウクライナ侵攻で、チェルノブイリがウクライナにあることを知った。同時に、ウクライナというのは強い人たちが住んでいるのを、チェルノブイリ原発事故の時に5000人の消防士たちが石棺化の過程で死んでいった。命を投げ出しても国の人々を守ろうという地域性が今も残っていると思う。軍隊と同じような覚悟を消防士も持っている。

ロシアが簡単に制圧するだろうと思われていたが、ウクライナの人々も戦う覚悟を決めている。びっくりしたのが今まで軍隊をいつも送り込んでいたアメリカが派兵しないということ。NATOも派兵しないということで、軍事大国ロシア相手にウクライナは丸裸の戦いを強いられている。

今まで普通にメディアにも出ていたプーチンが、もう国際社会の中で居場所がなくなりつつある。核兵器を使うような脅しも見せてしまうとそれはもう受け入れることは難しい。本当に核兵器を使う可能性もあるかもしれない、でもそれに怖れてしまっては、すべての人類の平和とか共存とかの概念すらも空しい。引き下がることも難しいような状況が今既にあり、もう前の状態に戻ることは難しいだろう。

同時にロシアという国も軍事面ではアメリカと並ぶ大国であるというのもソ連時代のイメージが強いからか、今のロシアの現状は軍事力を維持していくにしても窮するような経済状況。資源を打って経済を成り立たせている。GDPでみるとロシアは66位で中国の64位と並ぶくらい、一人当たり1万ドル程度。日本は24位4万ドル。ロシアと中国の違いは経済も衰退気味か成長中なのか。今回の経済制裁でロシアの経済規模はまた小さくなってしまうだろう。ウクライナという国は120位でひとりあたりGDPは4000ドル弱で世界の中でも一番低い層に位置する。

日本も国際的にはもはや経済大国と呼べるほどでもなくなりつつあって、経済的には豊かでなくても豊かな暮らしを目指さないといけないのではないかと思うような流れ。経済的に豊かを目指せば貧富の差に乗じた取り合いに終わるだけで、たとえば海外生産においても途上国の多くの人が大学に行くようになれば、日本と同じくらいの賃金は必要になってくる、その時に日本人は何をして食べていくんだろうの一つの国の結論みたいなものが、観光立国であったんだろうけども、海外の人にとって、東京なんかでも浅草あたりを除いては、情緒があまりなく、大阪の下町情緒的なものや、京都の歴史的なものがスポット的に観光資源として生きているだけで、一般的に古い建物などはつぶしてしまえという今の価値観で観光立国すらも難しいような流れではある。

人々の考え方においても全体をステレオタイプに時世に合わせて誘導することも必要ではあるかとは思う部分もあるけども、観光立国にも共通する魅力的な要素である人々の個性というものが大事であって、日本人というのは特別な考え方を持っているなあと思うところもあるけども、行政なんかはそういうのを否定しがちで、地域社会や企業文化として育んで残しているようなところもある。日本なんて100年もさかのぼれば、生きてゆくのも難しいような状況が普通だった状況で、政治や行政は別として、一般の人々はお互いに支えあいながら生きてきたところがある。





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