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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

物価上昇

2022年07月02日

物価の上昇が著しく、日本大手SPAの中国製品も5割価格改定されるなど普通に990円で買える時代ではなくなってきた。今後は、中国国内と同じく3000円とか5000円くらいでの流通が普通になってゆくのだろう。ヨーロッパや中国など海外で原材料をつくっている原材料の価格上昇も著しい。

リネンの場合フラックスが不作ということや円安もあって、5年前と比べると糸値も2倍くらいの価格になってしまっていて、受けている受注の分に関してはなるべく卸値を上げないようには努力はしているが、受注を受けることが非常に難しいような状況になってくる。

林与の場合、国内では高級アパレルが苦戦の状況だったから逆にまだ着分サンプルや本生産の価格などを約束しているケースが少なかったから良かったものの、進行してしまった企画を2割3割、原料高の影響で生地の卸値を価格訂正しないといけないのは、進んでしまった企画をどうするのかという問題につながってしまう。バルク物などをやっておられるところは回復気味だということだけどもサンプルなどを受けてしまった後に本生産での原料コストの何割もの上昇を理由に何割もの値上げをお願いするは難しい話だろうと思うが、そういう話が多くなりそういうのを想定し始めると仕事が受けられないような状況もある。

織物を作るだけでなくそういう外的な要因を理解していないと大きな落とし穴にはまってしまうことになる、地道な仕事なのに、生産を守ろうとすると、投機的な要素を必要とし無駄に資金を使ったような結果に終わる可能性も高くなる。外的な要因で、特に製造業は原料高騰でどこもがさらに難しい状況に陥りそうである。





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