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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

独自の技術

2022年07月17日

独自の技術というのは狙われがちで、もうなくなられた加工工場の社長さんから聞いた話で、新しいお客さんとの仕事が始まったと思っていろいろと工程を教えたら、いきなり中国でその加工をやろうとされたみたいな話とか。気の毒な話だけども、海外で生産している日本企業というのは、普通にそれが普通の商売だったりして、日本でやっていることを海外で安くやらせて、似たようなものを安く売るのが商売だったりするから。

個人の問屋さんなども海外向けをやられているところは、安いものや複合素材は、日本に発注してくるけども高い100%物というのはサンプルを渡しても結局、似たようなものを海外で作られてしまうだけだったりする。何百も資料を渡してしまえば、それだけで、今まで長年掛けて培った技術やデザインの蓄積を無料で海外のメーカーに提供してしまうことになる。私もイタリアで一番有名な老舗のウィーバーに60点以上サンプル請求で送った後は一切連絡なし。送るまでは何度もサンプルが届かない届かない送ってくれと連絡したのに、送ったら一切連絡がなくなる。他の方に聞いてもそのイタリアの老舗ウィーバーはサンプルをたくさん請求して買わなかったという情報。

世界中のブランドが憧れるようなイタリアの老舗ウィーバーにパクられるというのも、それはそれで、林与の作っているのと似たようなものがイタリア発で世界中に広まり、世界のトレンドになる可能性なんかもあったりはするだろうけども、サンプル泥棒的な行為というのはよろしくない話である。まだ、相手が見えているから警戒が出来たりもする。次のとしもその次の年もブースには来られるのだけどもいくら有名な老舗のウィーバーであろうが相手にはできない。イタリアの名門の生地メーカーとして世界中に名の通った会社でもまったく行儀がよくない。


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