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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

強い人とのつながり

2022年07月29日

大事なのは強い人とのつながりだなあと思う。自分と似たような方向性で強い行動力のある人たちと一緒に物事をしているときには同じベクトルで動けていて、テキスタイルマルシェや繊維の日のイベント企業さんなど、普通ではありえない強いベクトルを持っておられる。

そういう強いベクトルというのは高付加価値とかニッチェ的なモノづくりにおいては、消費者の方々が一番期待するようなものであったりして、普通を超えた感覚で仕事をできるかできないかが一番大事だったりもするところ。林与とお取引のある企業さんもたぶん林与というのはそのあたりが他とは違うので別枠的な目でみていてくださるところはあったりすると思う。

よく言われるのだけども私は経験があるからできるというのじゃなくて、いつも呼ばれるときには問題のあるときだったりして、普段織っている人が織れなくなったとか問題が起きたと言われて、それを解決するのが最初から私の普通の仕事。本来だと織っている人たちが自分で織機の問題を解決してゆかないと一人前でもないのだけども、最初から自分が関係ないとか自分の仕事じゃないとかあきらめて他の人の仕事だと思っているからいつまでもできないだけのことは多いと思う。何十年の経験のおっちゃんおばちゃんたちがなかなか仕事が難しいというのもそのあたりで、若い人たちが最初からできることもできないが多かったり。もちろん逆もあるけども。

普段から業務を淡々とこなせている人と、夢ばっかりを語っている人との差というのは大きい。夢を語るのはよいけども普段淡々と普通の仕事くらいはこなして普通の仕事をこなす程度が当り前でないと、他の人ができないような夢の世界をその人が実現できるのかというと、その夢の世界というのも他の人がすでに普通にやってるだけの世界かも知れなかったりする。

地道に苦労の部分こそが一番ものごとを成り立たせたり、夢を実現するのにも共通の要素ではないかと思う。自分で洋服を作って立っておられる方をたくさん知っているけども、自分で洋服をつくるから売るまでの作業の出来る方という方がやっぱり強くて、仕事というのが最後お客様に満足してもらうとか喜んでもらうことなんだという基本が常にある。

私自身は売れなくてもよいけども世界最高クラスみたいなものとかオンリーワン的な部分のものづくりも挑戦したいとは思っているので、普段の仕事も麻の世界のハイクラス的な部分を基本にはしていたいと思うけども、手ごろな麻を求められたい方とは商売的には難しいところがある。手ごろな麻織物を手に入れたいとか、手ごろな麻の洋服を手に入れたいというなら別の選択をされる。が一番ではないだろうかと思う。そういうコンセプトでやっておられる会社やブランドさんもあったりする。

私自身も夢のものづくりみたいなものはアイデアとして一杯あるけども、基本は通常の仕事というのが一番大事でそれを忘れて夢を追うというのは本質がないと思う。何か基本となる仕事をしっかりとしながら延長線上として新しいことをやってみるとか夢を考えるとかが大事だろうなあと思う。夢のアイデアを抱くことは簡単でも夢を実現することは難しいというのが普通だろうと思う。頭の中にあるうちはよいのだけども、実際にモノという形に実現してしまうと、それを売らないといけないという課題が残る。売るだけでなく、売れたらつぎは補充する課題が残る。自分でつくって自分で売るスタイルだと案外基本で回りやすいが、他の人に作ってもらって他の人に売ってもらうスタイルだと自分が在庫抱えて大変になるだろう。


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