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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

シャドウチェック

2009年07月20日

シャドウチェックってご存知ですか?普通のチェック柄は、同じ太さの糸を使って、色でチェックを作るのですが、同じ色の糸を使って、糸の密度を変えることでチェック柄を作るのがシャドウチェックです。無地っぽいながらもチェックに見えるだけでなく、凹凸間ができるので、肌との接触面積が小さくなり、春や夏の涼しい織物や服ができあがるのです。

春と夏の有名な織物に四国で生産が盛んな綿織物の「しじら」という織物があります。この織物は、基本的には12枚のドビーというので織られ、6枚は平織、残りの6本は2本をセットにして平に織ることで、織密度の変化が生まれ、凹凸間のあるストライプ調の織物です。

「林与」が手がけようとするのは、最近夏素材によく使われるようになった、凹凸間のあるポリエステル調の織物です。それをリネン100%や本麻で実現できないだろうかと取り組んでいます。こういった取り組みは、30年くらい前にもやっており、再度、10年くらい前からも本格的にやっているのですが、技術的に実現が難しい状況です。イタリアの布などそいうものをやっているケースは多いのですが、日本の品質基準だとブランド向けの商品としては通用しないレベルの布だったりします。

日本のシルク織物の産地である山形県の米沢というところでは、シルク100%で見事なサッカー調の織物を生産されています。伝統文化で作り上げられた日本の織物が誇ることのできる一品で、単純な平織り物が主体のシルクの世界でも別格の商品として取り扱われています。ほんの数件の機屋さんがその技術を開発ならびに継承されているだけで、他国が真似することのできない日本の絹織物文化が守られていることは感服いたします。

どうやって安く物をつくるかに力点を置けば、品質は落ちてゆきます。糸を落として、織を落として、染を落として、加工を落とす。最悪の場合、産地偽装すらされ、手を抜いたものが最高級のリネンや麻としてインターネットやファストブランド店で売買されてしまっている今、本当によいものは消え去っていく傾向にあります。


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