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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

春になったら

2023年01月22日

今年は、春になったらフラックスの種があるのでそれを植えてみようかと、もう10年以上前の種だけどもアパレルの展示会の時にいただいた種で、宿根タイプの観賞用ではなくて、背の高い繊維をとるための種ということでいただいたものである。だいぶ時間がたっているので、もう芽が出ない可能性もあるけども、一度試してみよう。

というのも、糸を作るような案件をフラックスだけでなくヘンプも含めていろいろな方が考えてはおられるものの、草までは育てることができても、その先がうまく行かない話。私自身も時間がないので、草を育ててそのあとにどうするのかというのを考察まではできてひとつ機材を作ろうかと考えていたくらいで、その機材というのがたまたま実験するためくらいなら使えるものが手に入った。うまく行けば少量の生産なら可能だろう、と頭で描いていうのは簡単だけど。。。。

こういうのはすごいことなのだけども手間がかかりすぎるからコスト的には成り立たないだろうことだろうし実験的なところで終わるだろう可能性は高い。一番の問題はその作業をしてくれる人がいないという問題があって、手で作業するのだから工業的な糸よりも良いものでないと意味がないというところもあるだろうけども、そこまでのものを生み出す労力というのは普通の仕事の世界をはるかに超えた世界。

電気や自動車、スーパーやコンビニで買うに依存してしまっている現代社会の中で、あえて、そういうのの逆を行くというのは耐えられない話でしかないだろう。林与の中の仕事で言うと、前かがみになって何千本もの糸をたんたん繋ぐ作業に似てて、それよりも何倍も大変なことなので、なかなかそういうのに耐えられる人というのは少ないもので、そういう単純作業のなかでも頂点を目指せるような人でないと成り立たっていくのも難しいだろう。


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