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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

2023年04月17日

中島みゆきさんの糸という歌がある。すごい人気の曲なので、林与がテレビをみない私でも知っていて、逆になぜ、糸という歌がそれほどまでに人気なのかが理解が難しい。みんな糸も使っていないだろうし、織物も織っていないだろうけど。

私が聞いたりすると、普段織物を織っているので曲が伝えたいことは分かる気がする、普段糸や織物を触っていなくても、多くの日本人のDNA的なものか文化的なものがやっぱりあって、通じるものがあるのだろうか。

不思議な出会いのある人生、人を糸に例え、そしてその糸が交わることで織物が織り上がることを人生に例えた。それが人々の心に響く、織物を作っている立場からすれば、糸や織物を人生のように感じることに共感のある人が多いのは、中島みゆきさんの影響力なのだろうけども、うれしかったりする。

歌はポップ、歌はバラード的なのだけども、内容は津軽海峡冬景色と同じ演歌的だなあと思う。あれも着てももらえぬセーターで繊維の手間の世界を頭によぎらせることで人が人を思う温かさみたいなものを。

ぜんぜんつまらないはずの糸をタイトルにしたところがすごくって、そのタイトルの歌がヒットしたのがまたすごい。仕合せという言葉がでてくるけど、それは糸合わせかもしれない。糸が合わさって出来上がることが布であるのと同じく、人が合わさって人生のめぐりあわせという意味なんだろうなあ。なんか、映画、HOW TO MAKE AN AMERICAN QUILTの中の、人生をキルトに例えたフレーズを思い出した。


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