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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

高宮麻布

2010年08月19日

彦根青年会議所さんが地域資源をプロモートするような献身的な活動をくださり、高宮麻布のPRに力を入れておられます。近江湖東地域のウォークイベントの一連の行事の一つとして、この9月26日に中山道の宿場町高宮の宿で、彦根の文化の一つである高宮麻布のPRイベントを計画されておられます。滋賀の湖東地域にお住まいの方には地域の歴史や文化に触れる絶好の機会ではないかと思います。

地域活性化のために伝統的な地場産業に直接関わっておられないみなさんが、地域の住民ために動いてくださるその心意気というところを見るときに、伝統産業や地場産業というのは、別に誰のものでもないという結論に達するのかと思います。動かなければみんなの意識の中から消え去っていくであるおし、誰か一人でも動くことでその精神自体が残っていくのではないかと思います。

今日は、午後から県立大学の学生の方が弊社にお越しくださいました。学校の中で学ばれる知識的な部分以外の、現場を見ていただくような機会というのは、地場産業に携わる自分たちが提供しなければ他の方には難しいのではないかと思うのです。実際の現場というのは、クリエイティブなコストの掛からない部分は、評価されにくいことを知ってもらうのも大事ですし、クリエイティブなものをつくれば売れる世界ではないことを知ってもらうのも大事かと個人的には思うのです。

私自身が地場産業に関わるものづくりをしていて、ものづくりというのは損得の世界ではないことを実感しています。自分で作るより、日本で一番安いところ、世界で一番安いところで作ることこそが損得で考えるときにはベストであるのは王道的です。地場でものづくりを続けるからには、ものが高い安いの比較の世界ではなくなるのです。これは実際には、ハンドメイドされる方の精神的なものごとを尊重する世界に近いかと思います。そこに意味を感じていただけるのが非常に日本的な世界ではないかと思うのです。


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