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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

審査会

2010年09月08日

今日は、ファンド事業の審査会があったのですが、配布資料を印刷しようとするとプリンタトラブルで、プリントアウトに時間が掛かり時間ぎりぎりの出発となりました。ハンカチよりもビンテージアイリッシュリネンを用いたアパレル素材に目を向けたほうがよいのではないかというご意見を審査員の皆さんからはご指摘いただきました。

ハンカチのイメージというのは手ごろなイメージがあるようなのですが、ハンカチ用のリネンというものは、手織りされたり、繊細な細番番手が使われたりで、今の時代においても、一枚の小さな布に、日本で数万円で取引される中国の有名な刺繍なども何ヶ月もの手間を込めるというのがハンカチの世界で、そういうものすら後継者がいないといわれています。

日本でも握りバサミをつくる職人さんがいなくなったり、握りバサミすらどこで買ってよいのか分からなくなってしまっています。小学校の家庭科の授業でも、今風の握りばさみが裁縫箱の中に入っています。昔というのはにぎりバサミ一つが1500円ほどするような時代で、ものを使うときにも丁寧に使うように大人たちから叱られたのを覚えています。

今の時代に一生大事にしてもらえるようなリネンハンカチを作ることができるのは幸せなことではないかと思います。アイリッシュリネンの特徴であるわずかにゴールドが掛かったオフ生成色をベースに、ビンテージ調の先染柄を配しました。北アイルランドで一番最後までアイリッシュリネン紡績を守り続けたといわれるハードマンズ社サイオンミル紡績でアイリッシュリネンの歴史を語れるというだけでなく、アイリッシュリネンの特徴である超細番手とそのアイリッシュリネンらしい色味としなやかさを兼ね備えているのが良い感じではないのかなあと林与が自己満足に浸る世界です。


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